グローバル・スタディーズ基礎演習
通称「基礎ゼミ」。新入生は春学期に入門科目を通してグローバル化した世界で起こる様々な現象や問題に触れますが、続く秋学期、自分の関心をどのように議論として発展させ形(論文)にするのかを、少人数(10人程度)の双方向型の授業で学びます。はじめは漠然としていたり、具体的事象にのみ向けられていたりする関心を、大学では学問的な「問い」(research question)として捉え、仮説を考え、自分で探した論拠(evidence)に基づいて実証・検証することが求められます。 この授業の目的は研究の基本的手法とルールの習得です。担当教員のアドバイスを受けながら、文献・情報を検索し、論文の構成を練り、お互いに議論し、論文を執筆し、成果を発表しまた議論するという一連の流れを経験します。あわせて、求められる倫理や根拠を提示する際のルールなど学問の作法も学びます。基礎ゼミの担当教員は最初の2年間の大学生活のアドバイザーも兼ねています。そして何より、議論を交わし答えを模索した友人の繋がりができる場です。 FGSの目指す学びは受動的な知識の獲得ではなく、問題を主体的に調査し、議論を組み立て、解決策を考えることであり、それは社会で各種の専門的職業につく場合にも必須のスキルとなるはずです。自ら企画した研究をさらに展開したい場合、2年次以降に「自主研究」(自分で指導教員を選び依頼して履修する選択科目)として続けることもできます。