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    日時
    • 2020年10月4日(日)13:30 – 17:30
  • 場所
    • オンライン(前半:zoomウェビナー/後半:zoomミーティング)
  • 参加費
    • 無料
  • 主催
    • 上智大学グローバル・コンサーン研究所
  • 共催
    • 多様な教育機会を考える会
  • 関連サイト
    • 終了しました
公開ワークショップ

外国につながる子どもたちの支援から考える――グローバル化・格差社会のなかの「多様な教育機会」
国境を越える人の移動と社会経済的な格差や貧困が拡大するなか、正規の学校制度の網の目からこぼれ落ちる人びとをどうやって支えるかが課題となっています。日本でも2010年代に政策的な動きがありました。「子どもの貧困対策推進法」(2014年)をはじめに福祉の領域から学習支援の活動が広まる一方で、「教育機会確保法」(2016年)の成立により、これまで「正規の学校」の外側で不登校の子どもや学齢期を過ぎた人びとに居場所と学習機会を提供してきたフリースクールや夜間中学校が、一定の公的位置づけを得ました。あらためて「公教育」の枠を越えた支援の場としての「多様な教育機会」に目を向けることをつうじて、「公教育」のあり方そのものも問い返されなければなりません。

そのとき、外国につながる子どもたちの支援をどう考えるかは、最も重要な焦点のひとつとなります。子ども一人ひとりの背景も、抱えるニーズも多様であり、その支援は「学習」のみに留まっては成り立ちません。そうした子どもたちが直面する問題を視野に収めるためには、国籍・民族・言語などをめぐって、私たちが「多様な教育機会」を考えるときに前提とする「公」も、「教育」も、大きく問い直される必要があるからです。

そこで、今回の公開ワークショップでは、大阪で外国につながる子どもたちの支援を続けている2つの団体、Minamiこども教室実行委員長の金光敏氏と、こどもひろば事務局長の鵜飼聖子氏にそれぞれ登壇していただきます。現場で子どもたちの背景にどのような課題があり、その解決のためにどのような支援を展開されているのか、またそのような活動を続けるにあたってお二人が大切にされていることについてお話をうかがい、参加者全体で考察を深めたいと思います。

そのために、指定討論者として、鵜飼氏や金氏と活動を共にしているMinamiこども教室実行副委員長の原めぐみ氏と、ボランティアとして参加している金子良事氏に、追加的な事実を補足提供してもらいつつ、アカデミックな立場からやや俯瞰して、様々な角度から掘り下げたコメントをしていただきます。後半はワークショップ形式で、学校現場をはじめとして様々な立場で子どもの支援をフィールドに実践的な活動や研究をしている参加者との間で、広く質疑応答や議論を交わします。

2019年のIGCシンポジウム「外国につながる子どもたちの進路保障」が教育政策の課題と今後の方向性を主題としたのにつづき、今回は福祉的観点も加えて外国につながる子どもたちへの支援をトータルで考え、それ以外の子どもたちへの支援も含めて、「多様な教育機会」の意味やフレームワークについて考え直すきっかけ作りにしたいと考えています。

シンポジスト

・ 金 光敏(Minamiこども教室実行委員長,特定非営利活動法人コリアNGOセンター事務局長)
・ 鵜飼 聖子(こどもひろば事務局長)

指定討論

・ 原 めぐみ(Minamiこども教室実行副委員長,和歌山工業高等専門学校)
・ 金子 良事(阪南大学,Minami子ども教室スタッフ)

コーディネーター

・澤田 稔(上智大学)
・森 直人(筑波大学)

参加をご希望の方はIGCメールアドレスへその旨をご連絡ください。(i-glocon@sophia.ac.jp)

また、申込いただいた方には随時招待メールをお送りしておりますが、
申込いただいた方の中に、ご記入いただいたメールアドレスが、有効でなかったため招待メールをお送りできなかった方がいらっしゃいます。
申し込みを既にされたにもかかわらず、まだ招待メールを受け取っていない方がいらっしゃいましたら、上記メールアドレスにご連絡ください。