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名誉所員私市正年 (きさいちまさとし) | 
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| 専門地域 | 
アラブ地域、とくにモロッコ、アルジェリア、チュニジア | 
 
 
| 専門分野 | 
アルジェリア・ナショナリズム研究、マグリブ・イスラーム運動の研究 | 
 
 
- プロフィール
 
- 1970年ころはアフリカのビアフラ難民問題やベトナム戦争が世界の若者たちの心をとらえていました。 
 
当時、フランス近現代史が専攻の学部学生であった私は、フランス史を正面から研究する気にはとてもなれず、迷いのなかにあったのですが、ある日「アルジェの戦い」−という映画をみました。私がアルジェリアに関心を抱き、この地域の歴史研究を始める契機は、この映画に写る民衆たちの勇気であり、他方では異国趣味に潜む自文化中心主義の問題性でありました。その後、対象地域はマグリブ地域全体に拡大しましたが、民衆の視点から、アラブ・イスラム社会を読み直すということを中心テーマにし、具体的には聖者を取り囲む民衆たちの政治的、社会的機能の研究を続けています。また最近は、それを現代社会のなかで議論するために、イスラーム政治運動(イスラーム主義運動)における民衆の役割にも関心をもって研究にとりくんでいます。 
- 主な出版物
 
   
- 私市正年『原理主義の終焉か―ポスト・イスラーム主義論』山川出版社 2012年
 
- 私市正年『マグリブ中世社会とイスラーム聖者崇拝』山川出版社 2009年
 
- 私市正年『北アフリカ・イスラーム主義運動の歴史』白水社 2004年
 
 
 
 
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