■ 研究会

2015年09月18日 13:45:36

文化遺産研究会「地域史(郷土史)としての遺跡保存活動:世界遺産アンコールにおける試み」 が2015年10月14日(水)に開催されます。

地域の人々と共に進める遺跡保存活動とは何なのか。カンボジアのアンコール遺跡を事例として、相互理解の重要性と具体的な取り組みを紹介します。

主催上智大学アジア文化研究所
共催上智大学アジア人材養成研究センター
東南アジア考古学会
日時2015年10月14日(水)18:00〜20:00
テーマ「地域史(郷土史)としての遺跡保存活動:世界遺産アンコールにおける試み」 
プログラム開場 17:30
1.総括 丸井雅子(アジア文化研究所/総合グローバル学部)18:00-18:10

2.「文化遺産教育・普及活動」18:10-18:40
ニム・ソティーブン(アジア文化研究所客員所員/上智大学非常勤講師)
上智大学が1999年から実施している村の人々や小・中学生を対象とした文化遺産教育の経緯と役割について振り返ります。

3.「記憶・経験の継承:アンコール遺跡の語り部たち」18:40-19:30
丸井雅子
アンコール遺跡の修復保存活動の経緯については、その先駆者であるフランス人研究者や機関による詳細な報告が受け継がれています。一方で、作業に従事した地元のカンボジア人作業員たちは、彼ら自身が記録を残すこともないまま年月が過ぎていきました。1960年代以降遺跡修復現場で作業員として働いた人たちにも高齢化の波は押し寄せ、当時の経験を聞くことも難しくなっています。アンコール遺跡のひとつバンテアイ・クデイに近接した集落に住む一人のカンボジア人男性の記憶と語りを通じて、遺跡修復保存活動の経緯を地域住民の立場から再構築することを試みます。こうした語りの蓄積は、ゆくゆくは、遺跡保存活動を事例とした地域の現代史を理解する一助となることでしょう。

4.「遺跡をめぐる昔がたり」19:30-19:50
ピン・パクダイ(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士後期課程)
アンコールの遺跡をめぐっては、様々な口頭伝承が残されています。コーケー遺跡にまつわるひとつの伝承を通じて、物語誕生の背景および空間認識について紹介します。

終了 20:00

*会場内に発表に関連したポスターを掲示します。ぜひ併せてご覧ください。
会場上智大学四ツ谷キャンパス 中央図書館9階921号室
*図書館1階正面玄関からお入りの際、担当職員に講演会出席の旨をお知らせ願います。
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_Yotsuya http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya
申込どなたでもご参加になれます。参加費無料、申込不要。当日直接会場にお越しください。