研究所について

所長挨拶

上智大学地球環境研究所は、1994年に法学部に設立された地球環境法研究センターを発展的に改組して1999年に全学レベルの学際的な研究施設として発足しました。

本研究所の設立の目的は、地球環境問題について自然、社会および人文科学の各分野から総合的な研究を行うこととなっており、そのための活動として、地球環境問題の学術的・研究、本学における環境リテラシー教育の支援等を実施してきました。とくに、三菱商事株式会社から寄付金を受け入れて開講した「環境学」にかかる全学共通科目は、本学の環境リテラシー教育の中核を担っているといっても過言ではありません。

2016年から、研究所が新しい局面を迎えました。文部科学省の私立大学研究ブランディグ事業への申請が採択されたことにより、研究所が水を軸にした学融合型研究を通して国連のSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の実現に貢献することに重点を置きました。統合的な環境研究推進、研究者相互間、研究組織相互間の交流促進、学外、特に海外の研究組織との連携活動を通して国際的な発信力を高めることをミッションとしています。

「学際から学融合への進化」は本研究所の理念として掲げています。この理念の実現に向けて、これからは最大限の活動を展開する所存であります。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

所長 黄光偉

設置の目的

当研究所は、現代社会における環境問題を学際的・多角的に研究することにより、国家・地域社会を超えた人類及び地球規模の創造的進歩に貢献することを目的とする。
その目的を達成するために実施する具体的な内容は次の通りである。

(1)  地球環境問題の学術的研究・調査
(2)  本学における教育活動の支援
(3)  研究会、シンポジウム、講演会などの開催
(4)  図書、資料などの収集・整理
(5)  国内外の関係諸機関との連携・協力
(6)  外部機関からの委託調査研究
(7)  外部機関との共同研究プロジェクトの推進
(8)  その他

沿革

1999年4月 地球環境法研究センター(法学部)を発展的に解消して、地球環境研究所を11号館4階に設立。森嶌昭夫氏が初代所長に就任(~2000年3月)。

2000年4月 岡村堯氏が第二代所長に就任(~2002年3月)。

2001年4月 三菱商事株式会社による寄付講座(現在は連携講座)として全学共通教育科目「地球環境と科学技術Ⅰ、Ⅱ」、「地球環境学Ⅰ、Ⅱ」を開講。

2001年5月 欧州連合(EU)駐日欧州委員会代表部との共催で国際シンポジウム(地球環境フォーラム)を開催。以降毎年1回開催(~2007年)。

2002年 日本私立大学振興・共催事業団の学術研究振興資金による助成を得て、「環境と開発に関するアジア地域比較研究―IT化とグローバル化の進展のなかで―」を発表。

2002年4月 瀬川幸一氏が第三代所長に就任(~2007年3月)。

2005年6月 中央図書館4階に移動。それに伴い全蔵書を図書館に寄贈。

2007年4月 文部科学省大学改革推進等補助金(現代的教育ニーズ取組支援プログラム(通称:現代GP)「持続可能な社会につながる環境教育の推進」)を得て、「グローバル社会における環境リテラシー教育―持続可能なグローバル社会の主体形成をめざして―」と題する取組を実施(~2009年)。
2007年4月 鬼頭宏氏が第四代所長に就任(~2012年3月)。

2012年4月 大坪國順氏が第五代所長に就任(~2016年3月)。

2016年4月 黄光偉氏が第六代所長に就任(現在に至る)。

2017年1月 本研究所が実施主体とした「持続可能な地域社会の発展を目指した「河川域」をモデルとした学融合型国際共同研究」事業が、文部科学省 平成28年度私立大学研究ブランディング事業(タイプB:世界展開型)に選定(継続中)。

正所員・所長

  • 黄 光偉

    黄 光偉 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・流域環境学

正所員・副所長

  • 川西 諭

    川西 諭 経済学部経済学科 教授
    ・理論経済学、財政・公共経済

正所員

  • 高井 健一

    高井 健一 理工学部機能創造理工学科 教授
    ・材料工学、材料強度学

  • 南部 伸孝

    南部 伸孝 理工学部物質生命理工学科 教授
    ・基礎化学、物理化学

  • 齊藤 玉緒

    齊藤 玉緒 理工学部物質生命理工学科 教授

  • 矢入 郁子

    矢入 郁子 理工学部情報理工学科 准教授

  • 木川田 喜一

    木川田 喜一 理工学部物質生命理工学科 教授
    ・地球宇宙化学、環境動態解析、分析化学、自然災害科学

  • 髙橋 和夫

    髙橋 和夫 理工学部物質生命理工学科 教授
    ・化学反応速度論、燃焼化学、環境化学

  • 中岡 俊裕

    中岡 俊裕 理工学部機能創造理工学科 教授
    ・ナノデバイス

  • 堀越 智

    堀越 智 理工学部物質生命理工学科 准教授
    ・環境技術、グリーンケミストリー、光触媒

  • 宮武 昌史

    宮武 昌史 理工学部機能創造理工学科 教授
    ・電力工学・電気機器工学、制御工学、システム工学

  • 谷貝 剛

    谷貝 剛 理工学部機能創造理工学科 教授
    ・超電導低炭素、電力システム応用

  • 神澤 信行

    神澤 信行 理工学部物質生命理工学科 教授
    ・機能生物化学、植物生理・分子
    ・渡良瀬遊水地に自生するヨシの植物浄化への貢献評価

  • 鈴木 伸洋

    鈴木 伸洋 理工学部物質生命理工学科 准教授
    ・渡良瀬遊水地内の土壌重金属に対するヨシの応答解析
    ・北海道サロベツ湿原におけるミズゴケの環境適応メカニズムの解析
    ・自然界の多用な環境要因が植物の重金属応答に及ぼす影響の調査
    ・河川の物理的流れが植物に及ぼす影響の調査

  • ジョン ジョセフ プテンカラム

    ジョン ジョセフ プテンカラム 経済学部経済学科 教授
    ・開発と環境

  • 鷲田 豊明

    鷲田 豊明 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・環境経済学、環境影響評価・環境政策、応用経済学

  • 柴田 晋吾

    柴田 晋吾 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・環境政策

  • 田中 嘉成

    田中 嘉成 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・生態学、環境毒性学

  • 鈴木 政史

    鈴木 政史 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・環境経営学、環境・エネルギー技術論

  • まくどなるど あん

    まくどなるど あん 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・環境史、環境政策

  • 平尾 桂子

    平尾 桂子 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・社会学

  • 織 朱實

    織 朱實 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・環境法

  • 安納 住子

    安納 住子 地球環境学研究科地球環境学専攻 教授
    ・環境衛生学、公衆衛生学

  • 伊藤 毅

    伊藤 毅 国際教養学部 准教授
    ・題名
    How Thailand’s and Japan’s Water Security Teleconnect: Rethinking and Politicizing Virtual Water Through a Hydrosocial Lens
    ・内容
    This research in collaboration with Carl Middleton (Chulalongkorn University) aims to explore how global/regional economic integration increases interdependence not only economically but also environmentally through a lens of water security. It demonstrates the Chao Phraya basin in Thailand and the Tone river basin in Japan as two teleconnected hydrosocial territories, and argues for holistic water security policy that ensures access to water for all without compromising environmental integrity in both countries. It demonstrates our conceptual approach of teleconnected water securities between Japan and Thailand by detailing how over the last 40 years aid, trade and investment from Japan have led to enclosure of Chao Phraya in Thailand for industrialization and agricultural intensification and a significant net virtual water flow has occurred from Thailand to Japan. As a result, the production of water scarcity in Thailand has reduced pressures on water shortage and water quality in Japan.

  • 渡邉 剛弘

    渡邉 剛弘 国際教養学部 准教授

  • 丸山 英樹

    丸山 英樹 総合グローバル学部総合グローバル学科 准教授

  • 杉浦 未希子

    杉浦 未希子 グローバル教育センター 准教授
    ・水資源管理・農と水と社会・国際協力
    -社会科学およびwater sustainabilityの視点から分析した渡良瀬遊水地の重要性 : PAWEE* and INWEPF** International Conference 奈良 (2018) coming soon
    *The International Society of Paddy and Water Environment Engineering
    **The International Network for Water and Ecosystem in Paddy Fields
    -統合的流域管理からみた渡良瀬遊水地の意義: ISE2018 東京 (2018)
    -「流域」概念からみた統合的流域管理の段階的展開過程『農業農村工学会誌』第86巻4号、pp.307-310. (2018)
    -「『環境用水水利権』の新奇性・特異性に関する研究:低水管理としての意義と今後の可能性」『農業農村工学会論文集』vol.85.No.1 p.1_23-1_28 (2017)

  • 水谷 裕佳

    水谷 裕佳 グローバル教育センター 准教授
    ・文化と環境

  • 筑紫 圭一

    筑紫 圭一 法学部地球環境法学科 准教授
    ・行政法, 環境法

  • 桑原 勇進

    桑原 勇進 法学部地球環境法学科 教授
    ・環境法

客員所員

  • 小川 公代

    小川 公代 外国語学部英語学科 教授

  • 井上 直己

    井上 直己 地球環境学研究科地球環境学専攻 准教授
    ・環境行政、環境法

準所員

  • 鈴木 詩衣菜

    鈴木 詩衣菜 地球環境学研究科 特別研究員
    ・国際法、国際環境法
    ・学術論文など
    Shiina Suzuki, “Promoting the Implementation of Environmental Treaties for Sustainable Tourism: In the Light of the Ramsar Convention”, in 8th Asian Wetland Symposium-Wetland for Sustainable Life-:PROCEEDINGS, Asian Wetland Symposium 2017 Executive Committee, March 2018, pp.122-123.鈴木詩衣菜、「ラムサール条約における持続可能な観光に関する一考察」『地球環境学』第13号(上智地球環境学会、2018年)、143-148頁。

    ・会議発表(国際・一般)
    Shiina Suzuki, “Promoting the Implementation of Environmental Treaties for Sustainable Tourism: In the Light of the Ramsar Convention”, in 8th Asian Wetland Symposium, November 8th 2017, Saga, Japan.
    Shiina Suzuki, “Conservation of the River and Its Cultural Value in the Environmental Treaties”, in 12th International Symposium on Ecohydraulics, August 23rd 2018, Tokyo, Japan.

    ・会議発表(国内・一般)
    鈴木詩衣菜、「ラムサール条約の義務の則した登録地の管理」、第9回日本湿地学会口頭研究発表、東京農工大学、2017年9月9日。
    鈴木詩衣菜、「円山川の流域管理の現状と課題」、上智大学ブランディング事業学寧研究報告会、口頭発表、上智大学、2018年4月3日。