講師 | カルロス・ウスカンガ (メキシコ国立自治大学教授) |
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日時 | 2025年5月30日(金)17:30~19:00 |
概要 | 1923年の関東大震災から102年。当時日本にいたメキシコ人がこの大災害の混乱のなかでどのように生き、苦闘したのかはほとんど知られていません。 本講演では、メキシコ外交官による報告書やメキシコの新聞記事、米国の出版物に掲載されたものに基づく歴史復元の中で一連の出来事を明らかにすることを試みます。 外交官や数少ない居住者によるこれらの資料は、日本のメキシコ人たちの経験を詳細に記録しており、関東大震災という同じ―しかしそれぞれ異なる形での―経験をした彼らとその家族の生活を再現します。 本講演では次のように5つの重要な側面を浮き彫りにしていきます。1)最も甚大な被害を受けた東京と横浜の情況を直接目撃したメキシコ人の語り、2)大地震、余震、火災による絶望的状況での人命救助を前に、この緊急事態に対してなされた人々の努力、3)震災とその後のメキシコ人の生活への影響、4)迅速な対日財政支援に向けてアルバロ・オブレゴン政府が果たした役割と、それによって深まった友好の絆、そして最後に、友好通商修交条約(1888年)の締結による日墨の外交関係樹立から137年という認識枠のなかに、両国の歴史の集団的記憶における関東大震災の影響という要素を分析に加える価値を考えます。 |
会場 | 上智大学中央図書館8階L-821会議室 |
使用言語 | スペイン語 |
参加費/事前申込 | 無料/申込不要 |
主催 | 上智大学イベロアメリカ研究所 |