講演会

絵画展「ひとりのイエズス会士が残した18世紀ラプラタ河地方の先住民モコビ族の生活と自然」

講師

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日時2016年10月3日(月)〜10月23日(日)午前10時〜午後5時
場所

上智大学中央図書館1階展示スペース

入場料/予約

無料/予約不要
*学外の方はチラシ、またはチラシかポスターの画像を図書館受付で提示してください。

コロニアル時代、イエズス会は新大陸アメリカス(南北アメリカ)の精神史・文化史に大きな足跡を残しました。会士のひとりでボヘミア(現ポーランド)生まれのフロリアン・パウケ(Florián Paucke, 1719-1780)は、アルゼンチンのラプラタ河地方に住む狩猟民族モコビ族を定住させて教化村サン・ハビエル(日本に布教をした聖フランシスコ・ザビエルのこと)を築き、農業をはじめ家具作り、レンガ焼き、鍛冶など定住生活に必要な技術や楽器作り、音楽などを教え、スペイン人による迫害や他部族の攻撃から彼らを守りました。パウケはサン・ハビエルを「私の村」と呼び、18年間心を尽くして村の運営にあたりましたが、1767年の王令によるイエズス会追放で布教生活は終わりを告げ、間もなく村は崩壊してモコビ族は離散しました。
ヨーロッパに帰国したパウケは友人の修道士たちにモコビ族の生活や村の様子、動植物・自然を伝えるために一冊の本を綴りました。今回の展示は、パウケがその本に描いた挿絵を写真にしたものです。現在同じ写真がバチカンで展示され、アルゼンチン出身のフランシスコ教皇もご覧になっているはずです。
パウケの本はオーストリアの修道院に保存されていますが、本展はサン・ハビエル村にあるフロリアン・パウケ協会の会長ルイス・サルトール氏、イエズス会がグアラニ族の間に築いたパラグアイ・ミッションを紹介した「幻の帝国」の著者、伊藤滋子氏、写真家の加納恒彦氏のご厚意で実現したものです。

主催

上智大学イベロアメリカ研究所

ポスター画像

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