講演会

ラテンアメリカ・レクチャーシリーズ⑧「ラテンアメリカにおける先住民の暮らしから学ぶ―コロナ禍以降の世界をいかにして作るか―」(全3回)

講師

第1回「先住民族を取り巻く世界の動きとコロナ禍における米国アメリカ国境地域の先住民族」【12月7日】
水谷裕佳(上智大学グローバル教育センター准教授・イベロアメリカ研究所所員)

第2回「コロンビア先住民族ワユーの手工芸品を通して考える」【12月14日】
松丸進(上智大学グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程・イベロアメリカ研究所研究補助員)

第3回「森を守り、森を活かす―ブラジル・アマゾン先住民族の持続可能な自律への道―」【12月21日】
南研子(特定非営利活動法人 熱帯森林保護団体代表)/下郷さとみ(フリージャーナリスト/熱帯森林保護団体協力者)

日時2020年12月7日(月)、12月14日(月)、12月21日(月)17:20~19:00
場所

Zoomによるオンライン開催

使用言語

日本語

概要

2019年、ブラジルのアマゾン地域の森林火災の急増と深刻化が国内外のメディアで広く報道されました。「地球の肺」と称されるアマゾンの破壊は開発主義とグローバル経済により推し進められてきたものであり、こうした地球環境の急変は決して最近の問題ではありません。アマゾンを生活圏とする先住民族は、環境破壊を告発し、森を守る運動を長年継続してきました。それは自らのいのちと暮らしを守るための実践であると同時に、地球全体の未来を見据えた行動そのものにほかなりません。
本講座では、ラテンアメリカの先住民族の現状を理解し、先住民族の人々がそれぞれの生活を守る活動をどのように展開し、地球環境を維持するためにどのような行動を起こしているか、国際的観点の解説に加え、米国メキシコ国境地域・コロンビア・ブラジルの事例により紹介します。コロナ禍による影響を含め、私たちがこれからの世界をどう構築するか、そのための行動について先住民族の声から学ぶ貴重な機会です。皆さまどうぞ奮ってご参加ください。

第1回
国際社会の先住民族への関心の高まりは、2019年が国連国際先住民族言語記念年に定められるといった具体的な動きに現れています。さらに、世界の先住民族は、国際的な連携を強めています。本講演では、それらの状況の解説に続き、新型コロナウイルス流行下における米墨国境地域の先住民族の様子を紹介します。
第2回
コロンビアの先住民族ワユーの人びとが日々の営みとしている、編み物のバッグ「モチーラ」の製作。観光資源ともなっているバッグなどの手工芸品を通して、ワユーの文化、市民の連帯、生産者と消費者の関係などについて考えます。また、ワユーの人びとが直面する新型コロナ感染拡大、開発に関わる問題についても取り上げます。
第3回
アマゾン南部シングー川流域で支援活動を行う市民団体「熱帯森林保護団体(Rainforest Foundation Japan-RFJ )」が30年に渡って見つめてきた先住民族の暮らしと取り巻く自然・社会環境の変遷、そして政権交代によりますます厳しくなる状況の中で「森の守り人」として自律的なグリーン経済創出に取り組む動きを報告します。

参加費/事前申込

■参加費無料
■要事前申込
以下のURLからお申し込みください。
一括でのお申し込みはできません。各回ごとにお申し込みください。

第1回 https://eipro.jp/sophia/events/view/IB20201207 (申込締切:12月 4日正午)
第2回 https://eipro.jp/sophia/events/view/IB20201214 (申込締切:12月11日正午)
第3回 https://eipro.jp/sophia/events/view/IB20201221 (申込締切:12月18日正午)

ご参加に必要な情報は、受付完了後、各回の前日にメールでご案内申し上げます。

主催

上智大学イベロアメリカ研究所

フライヤー