講演会

「市民主導の制度定着に向けたブラジル30年の歩み ー民主化運動「ジレッタスジャー」から今年の街頭行動「パッセリブレ」までー」

講師

マウリシオ・ブガリン教授(ブラジリア大学)

日時2014年1月16日(木)午後 5 時 30 分~7 時 30 分
場所

上智大学中央図書館 8 階 821 会議室

使用言語

英語

参加費・予約

参加費無料/予約不要

主催・後援・共催

主催: 上智大学イベロアメリカ研究所

概要

この度イベロアメリカ研究所では、マウリシオ・ブガリン教授(ブラジリア大学)をお迎えし、講演会を開催いたします。1983 年 3 月 31 日、ブラジル北東部ペルナンブコ州の小さな町では、大統領選出に対する直接選挙を求める街頭抗議デモが初めて組織されました。当時ブラジルは、民意を反映していない議会によって選出されたフィゲイレド大統領(任期 5 年)による軍政下にありました。この「ジレッタスジャー(直接選挙を!)」と呼ばれた街頭抗議運動は、軍政下にもかかわらず全国に拡大し、1984 年 4 月 16 日サンパウロで 150 万人の抗議デモにより頂点に達しました。この初の「ジレッタスジャー」運動から 30 年が経過し、民主主義の定着をゆるぎないものにしたブラジルで、2013年 6 月 20 日に公共交通料金をめぐって 100 万人以上が抗議のために街頭に繰り出しました。これが「パッセリブレ(公共交通機関無料化運動)」です。ワールドカップ開催に向けて内外の期待と関心を集めていたブラジルにおけるこのニュースは、国際社会に大きな衝撃を与えました。
今回の講演では、過去 30 年間ブラジルを変化させた重要な出来事を、ブラジルにおける制度の定着過程を通じて論じてゆきます。なかでも、市民による抗議や 1988 年の新しい「市民憲法」、そしてサルネイ、コロール、フランコ、カルドーゾ、ルラ、ルセフ各政権の役割に焦点を当て、制度の定着過程において主要なアクターがどのように関わり、行動を起こし、ブラジルの社会変容を展開してきたのかについてお話いただきます。
皆さま是非万障お繰り合わせの上、ご来場ください。

ポスター画像

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