中村矗（クリチバ市環境局局長補佐・ブラジル持続的開発研究所所長）

上智大学中央図書館 9 階 912 会議室

日本語

参加費無料／予約不要

主催: 上智大学外国語学部ポルトガル語学科・イベロアメリカ研究所

クリチバ市は国際的に環境都市として知られていますが、その独自性、創造性は都市が何よりも人間のためのものであるという理念に基づいた都市政策にあります。都市は本来人種、年齢、所得水準などで多様な人々が集い生活する場であり、特定の人々を孤立させるような都市はあってはならないのです。クリチバ市で実施された BRT（高速バス輸送システム）、スラム対策、ゴミリサイクル、医療・保健システムなどは人間中心主義、社会的包摂という理念に基づくものです。人間のための都市を創るというクリチバの挑戦は、ブラジルの他の都市、ラテンアメリカなどの開発途上国にも影響を与え、その政策、プログラムが実際に採用されています。
上智大学外国語学部ポルトガル語学科では、このたびイベロアメリカ研究所との共催で、中村矗（なかむらひとし）元クリチバ市環境局長をお招きし、クリチバの都市政策におけるこれまでの挑戦と成果についてお話しいただくことになりました。さまざまな社会的排除が際立ちつつある日本社会に生きる私たちは、クリチバの経験から多くの教訓を得ることでしょう。皆さまどうぞ万障お繰り合わせの上、ご来場ください。