講演会

「人権侵害、土地剥奪と武力紛争−コロンビアにおける和平構築機会をめぐって−」

講師

セルヒオ・アンドレス・コロナド(コロンビア・ハベリアーナ教皇大学、環境問題・農業開発学部研究員)

日時2012年5月24日(木)午後 5 時 30 分~7 時 30 分
場所

上智大学中央図書館 8 階 821 会議室

使用言語

スペイン語

通訳

日本語要旨配布

参加費・予約

参加費無料/予約不要

主催・後援・共催

主催:  上智大学イベロアメリカ研究所

概要

この度イベロアメリカ研究所では、ハベリアーナ教皇大学、環境問題・農業開発学部のセルヒオ・コロナード研究員を招き、コロンビアにおける土地問題と武力紛争との関係についてお話を伺います。治安回復を旗印に邁進したウリベ政権からサントス政権に代わって早くも 2 年目を迎えました。昨年 6 月に「紛争被害者への土地返還法」が制定され、人権侵害や土地剥奪を受けた被害者への補償過程における画期的展開として国際社会からも
注目されています。
コロナード氏は法律学者で、紛争地における人権侵害や土地剥奪問題の専門家です。現在環境問題・農業開発学部付属のエスニック領土観測所(El  Observatorio  de  Territorios Étnicos)を基盤として、アフロ系住民や先住民共同体が多く、かつ紛争が激しかった地域における土地の権利をめぐる市民組織の活動を支援しつつ、実証研究を継続しています。コロンビアが半世紀以上も苦しんできた武力紛争の背景には、スペイン植民地遺制としての大土地所有制問題と土地再分配問題があること、今日の和平構築過程にも、多国籍資本が牽引する大型資源開発と土地収奪とが密接に関わっていることを、具体例を交えて説明していただけることと思います。皆様万障お繰り合わせの上ご来場ください。

ポスター画像

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