講演会

「世界に広がる連帯経済–そのラテンアメリカにおける射程–」

講師

ジャン=ルイ・ラヴィル教授(フランス国立工芸院)

日時2013年12月5日(木)午後 5 時 30 分~7 時 30 分
場所

上智大学中央図書館 8 階 821 会議室

使用言語

英語

通訳

逐次通訳付き

参加費・予約

参加費無料/予約不要

主催・後援・共催

主催: 上智大学イベロアメリカ研究所
後援:上智大学グローバル・コンサーン研究所・『ラテンアメリカの連帯経済研究会』

概要

この度イベロアメリカ研究所では、ジャン=ルイ・ラヴィル教授(フランス国立工芸院)をお迎えし、講演会を開催いたします。
「連帯経済」の考え方は、近年社会運動論の立場からも社会政策論の立場からも注目されています。その実践は失業者による企業回復運動、地域通貨運動、農村協同組合・生産者組合・小規模信用組合運動、フェアトレードなど多様な形態で展開されています。ラテンアメリカ地域における連帯経済の実践の歴史は長く、かつて権威主義体制下では相互扶助の精神に立脚した貧困層の生存戦略としても実践されてきました。
今世紀に入りラテンアメリカは経済と政治の両面で安定を達成しました。その一方、新自由主義に基づいた経済自由化とグローバル化が進む中で、失業、社会的格差拡大など社会的排除が深刻化し、その解決を求めて新たに社会運動が高揚しているのも事実です。「連帯」の思想のもとに、多様な社会組織を基盤として、生活向上をめざした経済活動が実践されています。このように、経済のグローバル化が進むなかで、安心、安全な社会の形成には多くの課題があることを私たちは日常的に感じています。こうした不安から脱するために、連帯経済の概念と実践は新しい発展パラダイムの構築にどのようにつながるのでしょうか。
連帯経済の概念は、社会経済の概念と合わせてヨーロッパでその理論的発展をみました。連帯経済および社会経済研究の第一人者であるラヴィル先生に、その理論的背景と世界各地での実践の展開についてお話しいただくと同時に、そのラテンアメリカにおける可能性について論じていただきます。現代の日本社会を考えるためにも示唆に富む内容となるでしょう。
皆さま是非万障お繰り合わせの上、ご来場ください。

ポスター画像

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