講演会

「ブラジルはいまだ『未来の国』たり得るか」

講師

リシャード・マリン博士(トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学名誉教授)

日時2019年1月10日(木)17:00~19:00
会場

上智大学中央図書館9階911会議室

使用言語

ポルトガル語(日本語パワーポイント投影)

参加費/予約

参加費無料/予約不要

概要

シャルル・ド・ゴール将軍が「ブラジルは未来の国である。そしてこれからも『未来の国』であり続けるだろう」というひどいフレーズを述べていたというのは事実か否か。
大きな可能性を秘めたこの巨大な国は、地球上でもっとも将来性のある地の一つとしてしばしば紹介されてきた。ブラジル人自身は、「旧大陸」の住人よりもはるかに楽観的であり、昨今の困難はあるものの、自分たちの国の未来をいまだ信じている。
政治においては、2016年夏のルセフ大統領罷免、2018年10月のルラ元大統領収監、そして今やブラジルは軍事政権時代を賛美する極右政治家が登場することになった。
経済に目を移すと、ルラ政権第二期(2007-2010年)にひときわ高い成長を遂げたが、2015年、2016年は不況に見舞われた。その後はゆるやかな回復傾向にある。
本講演では、歴史家として、極めて難しい局面にあるブラジルの見通しについて議論すべく、経済動向を踏まえつつ、過去半世紀にわたりこの国が潜り抜けてきた重要な変化について総括を行う。

主催

上智大学イベロアメリカ研究所

190110