講演会

「コロンビア辺境にみる和平合意後の新展開―エクアドルとの国境地域トゥマコの現状から―」

講師

ドラ・バルガス氏(”La Red Defendamos la Paz”(和平擁護ネットワーク)人権擁護活動家

日時2019年11月12日(火)18:00~20:00(開場17:30)
会場

上智大学四谷キャンパス6号館3回302教室

使用言語

スペイン語/解説・逐次通訳:柴田修子(同志社大学)

参加費/予約

入場無料/予約不要

概要

コロンビアでは政府と左翼ゲリラの対立による武力紛争が60年以上にわたって続いてきたが、2016年に政府と最大勢力であるFARCとのあいだに和平合意が結ばれた。両者のはざまで暴力状況に置かれてきた人々にとっては大きな希望となった。しかし、長年紛争に苦しんできた辺境地域では、現在も元FARC民兵による再武装化をはじめ、さまざまの社会的不安を抱えている。
講演者のドラ・バルガス氏は、2002年から2017年までカトリック・トゥマコ司教区が設立した人権団体パストラル・ソシアルで、同地の人権問題に取り組んできた。紛争によって避難を余儀なくされた人々の生活再建や教育問題を担当したほか、2013年Casa Memoria(紛争ミュージアム)の設立にも中心的な役割を果たした。2017年に行われた元FARC民兵の再武装解除への交渉にも携わり、社会復帰の支援を行っている。
このたび、ナリーニョ県トゥマコ市から来日される機会に、いまコロンビアで何が起きているのかについて、コミュニティリーダーの殺害や若者が置かれている不安定な状況など、和平合意後に新たに展開している諸問題についてトゥマコの実例をもとに語っていただく。

主催/共催/協力

主催:上智大学イスパニア語学科
共催:上智大学グローバル・コンサーン研究所
協力:上智大学イベロアメリカ研究所、同志社大学ラテンアメリカ研究センター