「高齢者にとって知識の習得は人生の希望であり、夢の実現である」ことが、UNA大学公開講座として実現した高齢者向けプログラムの成果として確認されました。
ブラジル、ミナス・ジェライス州都ベロ・オリゾンテ市のUNA大学センターとベロ・オリゾンテ大都市圏コンタージェン市のUNA大学は、「教育でブラジルを作り変える」というミッションを掲げる教育グループ「アニマ・エドゥカソン」に参加する高等教育機関です。
「アニマ・エドゥカソン」は、教育、研究、社会活動の三本柱で教育活動を展開してきました。中でも、社会活動は学生にとって身に着けた知識の実践の場となっているほか、市民社会の発展のための重要な場にもなっています。
社会活動の一環であるコンタージェン市の高齢者向けプログラムはクレベル・ジョヴィノ・ダ・シルヴァ准教授によって2013年に開始され、現在、デジタル技術、英語、個人財務管理、高齢者の権利、薬草、都市菜園、短編映像制作、手芸、食事管理指導などのコースが開講されおり、2018年には識字教育、芸術とコミュニケーションのコースが追加される予定です。講座のほか、高齢者向け長期入居施設13ヵ所における相談対応なども行われています。
ブラジルのような発展途上国における高齢者の生活の質の向上は、政府、市民社会組織、教育機関、一般社会が直面する現代的課題の一つです。講演では、プログラムのコンセプトや同プログラムの効果を解説します。
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