|
|
|
|
名誉所員寺田勇文 (てらだ・たけふみ) |
|
専門地域 |
東南アジア、とくにフィリピン |
専門分野 |
文化人類学、フィリピン現代史、フィリピン研究 |
- プロフィール
- 1970年代の終わりから80年代のはじめにかけて、3年半フィリピンに留学し、ルソン島の農村部の町でカトリックの宗教生活に関する調査を行いました。フィリピンは19世紀の終わりまで長い間、スペインの東洋植民地であったため、現在でも国民の80%以上がカトリック教徒ですが、人々の日常の宗教生活を観察すると、スペインが持ちこんだカトリシズムが土地の精霊信仰と融合してできあがった独自の宗教世界があることがわかります。もう1つの大きな研究テーマは、日本占領期(第二次大戦中に日本が占領した時期)のフィリピンにおけるキリスト教、とくに教会組織の「フィリピン人化」についてです。また、カトリック東京大司教区におけるフィリピン人共同体、2011年3月の東日本大震災後の被災地におけるフィリピン人共同体についてもフィールドワークをすすめています。
- 主な出版物
- 寺田勇文(編著)『東南アジアのキリスト教』めこん 2002年
- 寺田勇文(共編著)『現代フィリピンを知るための61章(第2版)』明石書店 2009年
- 寺田勇文(共編著)『グローバル化のなかの宗教:衰退・再生・変貌』上智大学出版 2010年
|
|