所員プロフィール

田中 雅子(たなか・まさこ)

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専門地域 南アジア、特にネパール
専門分野 国際協力論、ジェンダー論、市民社会論、移民研究、南アジア地域研究
プロフィール
神戸大学で日本近世史を専攻した後、会社員を経て留学したイギリスの大学院で「開発とジェンダー」を学びました。1993年から2009年まで国内外のNGOやJICA、赤十字などを通じて南アジアと西アフリカで開発援助の実務や社会運動に関わりました。日本に帰国後の2010年からは、緊急人道支援や日本で暮らす移民の社会統合に関心をもち、社会福祉士や市民ボランティアとして様々なNGOやNPOの活動に参加しています。研究者としては、人の移動が移民の出身国にもたらす正負の影響、移住女性のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスをめぐる課題、移民の子どもの言語教育、移民の当事者団体の役割に関する調査に取り組んでいます。
主な出版物
田中雅子監訳, 編集, 解説, ビゼイ・ゲワリ著『厨房で見る夢―在日ネパール人コックと家族の悲哀と希望』上智大学出版、2022年
田中雅子「移住の増加―日本におけるネパール人の暮らし」(17章, p108-115)、「湾岸諸国での就労−単純労働だけでない多様な選択」(18章, p120-124)、「複雑化する人身売買への対応−被害を乗り越えたサバイバーによる活動」(37章, 227-231)、一般社団法人日本ネパール協会編『現代ネパールを知るための60章』、明石書店、2020年
田中雅子「「移民」たちの現在−ネパール:定住化を支える在日ネパール人組織」、宮島喬ほか編『別冊 環24 開かれた移民社会へ』藤原書店、2019年
田中雅子『ネパールの人身売買サバイバーの当事者団体から学ぶ−家族、社会からの排除を越えて』ぎょうせい、2017年
田中雅子「テーマ・コミュニティにおける「排除」の経験と「包摂」への取り組み:人身売買サバイバーの当事者団体を事例に」、名和克郎編『体制転換期ネパールにおける「包摂」の諸相 言説政治・社会実践・生活世界』三元社、2017年
"A Women's NGO as an Incubator: Promoting Identity-Based Associations in Civil Society of Nepal", Schwabenland. C., Lange. C., Onyx, J. and Nakagawa, S. eds. Women's Emancipation and Civil Society Organisations: Challenging or Supporting the Status Quo?, Bristol: Policy Press, 2016. pp.185-207.
researchmapへ:
https://researchmap.jp/masakotanakajp