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根本敬 (ねもと・けい) |
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専門地域 |
東南アジア、特にビルマ(ミャンマー) |
専門分野 |
東南アジア政治史、ビルマ近現代史、ビルマ地域研究 |
- プロフィール
- ビルマの近現代史を専門にしています。「なぜビルマを?」という質問をよく受けますので、その回答を通じて自己紹介にかえたいと思います。5歳から7歳のころ、父の仕事の都合でビルマの首都ラングーンに2年半ほど住みました。1962年から64年にかけてのことです。そのときの記憶はしかし、自分が幼かったこともあり、その後に1年半住んだオーストラリアのメルボルンの思い出の影に隠れてしまいました。1977年3月、大学1年生の終わりにビルマを12年半ぶりに再訪する機会を得ると、同国の風土やそこに住む人々の魅力に惹かれ、ビルマ語を学んでみたいと思うようになりました。また、古都マンダレーで、アジア・太平洋戦争期にビルマに侵攻してきた日本軍と一緒に組んで英国植民地軍と戦ったというビルマ人男性と出会い、その方の経験談や日本語力に新鮮な驚きを覚えました。これらがきっかけとなって、ビルマの近現代史に興味を抱くようになり、卒論で日本占領期のビルマをとりあげ、卒業後は高校世界史教諭(2年間)を経て大学院に進学、ビルマ近現代史研究に取り組むようになりました。主な研究テーマは、1910−40年代を中心としたビルマ・ナショナリズムの思想や行動と、対英・対日関係です。関連して日本占領期の政治変動とその後の激動のなかで様々な苦難と直面した英系ビルマ人の歴史についても研究しています。また、独立後のビルマに関しても、現代政治や民主化運動指導者アウンサンスーチーの思想、そして少数民族問題の考察を含め、研究を続けています。主要業績の一部については下記をご参照ください。より詳しくは上智大学ホームページの「教員教育研究情報」でご覧くだされば幸いです。講義や演習、研究会や講演会を通じて、みなさんとお会いできることをいつも楽しみにしています。
- 主な出版物
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- 根本敬『抵抗と協力のはざま―近代ビルマ史のなかのイギリスと日本』 岩波書店 2010年
- 根本敬『ビルマ独立への道―バモオ博士とアウンサン将軍』 彩流社 2012年
- 根本敬『物語ビルマの歴史―王朝時代から現代まで』中央公論新社 2014年
- 根本敬『アウンサンスーチーのビルマ―民主化と国民和解への道』 岩波書店 2015年
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