所員プロフィール

福武慎太郎 (ふくたけ・しんたろう)

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専門地域 東南アジア、とくにインドネシア、東ティモール
専門分野 人類学、東南アジア研究
プロフィール
2000年から2005年にかけて、ティモール島の中央南部、インドネシアと東ティモールとの国境周辺社会で調査をおこないました。はじめてインドネシア側の国境近くのある村を訪問した時、東ティモールの独立の是非を問う住民投票とその後の騒乱のため、戦火を逃れ避難を余儀なくされた多くの人々が難民キャンプや親族のいる村に滞在していました。彼らは国際的には「難民」として理解され、支援が必要な人々とみなされていました。しかしこうした「難民」と呼ばれる人々の聞き取りを続けているうちに、国際社会における難民イメージと、戦火のなか主体的に生きる地域社会の人々との間にギャップを感じるようになりました。これをきっかけに難民問題への関心が高まり、難民を受け入れたり排除したりする国家や、難民支援をおこなう国際機関の視点からではなく、様々な理由によって移動する人々の視点から、難民を理解する試みを続けています。またNGO職員としての経験から、研究対象としてのNGOに関心を持つようになり、国境を超えた活動をおこなう様々なNGOの研究に取り組んでいます。
主な出版物
(編著)福武慎太郎・堀場明子編『現場<フィールド>からの平和構築論ーアジア地域の紛争と日本の和平関与』勁草書房、2013年。
(特集企画)福武慎太郎「グローバル・スタディーズー地域研究の地殻変動」『地域研究』14巻1号、2014年、8-32頁。
(翻訳)アンドレア・ヒラタ『虹の少年たち』サンマーク出版、2013年(加藤ひろあきとの共訳)。
教員教育研究情報データベースへ:
https://redb.cc.sophia.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=cvclient_view_main_init&cvid=shintaro_fukutake&display_type=cv&block_id=317&lang=japanese