研究会・出張報告(2010年度)

   研究会

日時:2011年3月7日(月) 13:30~15:30
場所:上智大学アジア文化研究所図書室(中央図書館612号室)
出席者:5名

概要:
 上智拠点で収集した東南アジア・キターブ・コレクションの公開にあたっては、①積極的利用推進、②資料の紛失や破損を防ぎ大切に保管、という二つの必要性を満たす、適切な管理・保存・公開体制を考え、事前に確立しておく必要がある。その準備作業として、研究者と事務部門で意見・情報交換を行い、現状と課題について情報を共有し、問題点の解決方法を考えるために、本勉強会を開催した。同コレクションの管理を担当するアジア文化研究所職員2名も出席した。
 まず、川島緑(上智大学)が、キターブ・コレクションの現状を説明した。これまでにカタログ化したキターブは、重複本も含め、すべてカタログ番号順に並べ替え、中央図書館アジア文化研究所図書室の書架に仮置きしている。それらのうち、破損の恐れが高いキターブ24点を選び、マイクロフィルム撮影とそのデジタル化を依頼した。これらの図書は、2011年度に入ってから、順次、中央図書館にて受け入れ手続きを依頼する予定である。
 次に、破損しやすい図書や貴重資料の保管や閲覧の方法について、柳谷あゆみ氏(人間文化研究機構地域研究推進センターPD研究員/東洋文庫研究員(併任))より専門的なアドバイスを受けつつ、意見交換を行った。
 今後も、事務部門と研究者との間で密接に連携するとともに、必要に応じて専門家の助言を得つつ、適切な保存・管理・利用体制を確立することとした。
(川島緑)