研究会・出張報告(2009年度)

   研究会

日時:2009年10月30日、11月13日、25日、12月4日 18:30~20:00
場所:AP西新宿「A室」

概要:
 中東調査会の個人・法人会員、一般から聴講者を募り、「イスラーム運動の挑戦:現状と課題」を開催した。この活動では、世界各地のイスラーム運動の現状と各々の地域や組織が直面する課題を理解するための講座(全4回)を行い、研究成果の発表と普及に役立てた。個々の会合は、以下のタイトル・報告者で行った。報告者は、各々が研究する地域で活動するイスラーム運動について、個々の組織を取り巻く政治・社会環境や課題、課題への対応を中心に報告した。
 第1回「レバノンヒズブッラー化計画」報告者:髙岡豊
 第2回「エジプト・ムスリム同胞団の危機」報告者:横田貴之
 第3回「南アジア世界のなかのアフガニスタン問題-カシミール・FATA・バローチスターンなど)」報告者:清水学
 第4回「インドネシアの政治とイスラーム:なぜイスラーム系政党は後退したのか」報告者:見市建
 一回あたりの参加者は13~20名程度で、内訳は官庁・報道機関職員、中東調査会の個人会員が中心だった。昨年度に引き続き、他の機関と連携して研究成果の発信活動を継続することができた。活動を継続したことにより、研究成果を広く発信するにあたり、官庁・企業・一般の聴衆の需要にどのようにして応えるのかという課題も明らかになった。この講座には、研究成果の発信とイスラーム地域研究のすそ野の拡大のための取り組みとしての意義があった。
 (髙岡豊)