研究会・出張報告(2008年度)

   研究会

日時:2008年9月23日(火)15:00~17:00
場所:上智大学2-510号室

講演:アムル・ハムザーウィAmr Hamzawi(カーネギー平和財団上級研究員)
   “Patterns of Islamist Participation in Arab Politics”

概要:
 議論の要点は以下の通りである。第一に1990年代のイスラーム運動の過激化、暴力化を経験し、イスラーム運動は総体として穏健化、合法化する道を選び、政治参加する道が開かれたこと。
 第二にその代表がトルコの公正発展党、それに続くモロッコの公正発展党である。アルジェリアのMSP(HAMAS) や エジプトのワサト党(非合法ではあるが)が続く。こうしたイスラミストの政治参加は、一つにはイスラーム運動の幅を拡大させるという側面があり、もう一方ではイスラーム運動の大衆性を失う、という両面があることが指摘された。
 (私市正年)