研究会・出張報告(2008年度)

   研究会

日時:2008年6月9日、23日、7月7日、28日18時30分~20時
場所:新宿区西新宿7-3-1三光ホール

概要:
 中東調査会の個人・法人会員、一般から聴講者を募り、「イスラーム運動と民衆:イスラーム運動伸長の実態―北アフリカからインドネシア―」を開催した。この活動では、世界各地のイスラーム運動の現状とこれらの運動が伸長した要因を民衆レベルの活動から理解するための講座(全4回)を行い、研究成果の発表と普及に役立てた。個々の会合は、以下のタイトル・報告者で行った。報告者は、各々が研究する地域で活動するイスラーム運動について、民衆への働き掛け、社会との接点という観点から報告した。

 第1回「イスラームこそ解決―エジプト社会とムスリム同胞団」報告者:横田貴之
 第2回「東南アジアのイスラーム運動―中東との比較から」報告者:見市建
 第3回「北アフリカのイスラーム運動―<マグリブ諸国のアル・カーイダ組織>を支える民衆」報告者:私市正年
 第4回「ヒズブッラーを作る社会、ヒズブッラーが作る社会」報告者:髙岡豊

 1回あたりの参加者は30名~40名程度で、会場の収容能力の上限に近かった。参加者は官庁や企業の業務を通じてイスラーム地域で活動する職員・社員から学生に至るまで多岐にわたった。この活動を通じ、他の機関との連携と研究成果の発信という成果を上げることができた。
 (私市正年)