研究会・出張報告(2007年度)

   研究会

共催:東洋文庫拠点
日時:2007年11月17日13~17時
場所:上智大学四ツ谷キャンパス2号館630a会議室
出席者:新井和広、川島緑、茂木明石、Ervan Nurtawab、菅原由美、柳谷あゆみ

1.研究体制・研究計画等に関する打ち合わせ
 本プロジェクトの基本方針、研究体制、研究計画を確認した。主要な点は以下のとおり。
 (1)基本方針
 東南アジアのキターブ目録のスタンダード確立をめざし、質の高い目録を作成する。収集・作成した書誌データ、および、目録は本プロジェクト全体の成果として扱う。
 (2)研究体制
 上智大学アジア文化研究所イスラーム地域研究拠点グループ2「東南アジア・イスラームの展開」と東洋文庫拠点で協力しつつ取り組む。今後は、両拠点の連携プロジェクトとする方向で調整する。
 (3)研究計画
  すでに収集した約1600点のキターブを二つの群に分け、まず第1群について、メンバー間で役割を分担し、目録作成作業を行なう。作業の進め方や役割分担は、適宜見直しを行い、柔軟に対応する。2009年3月までに第1群の目録草稿作成を目指す。第2群については、第1群の作業の進展状況を見つつ、計画を立てる。

2.目録作成に関する報告と意見交換
 Nurtawab氏より、入力作業の進展状況について報告が行われ、キターブの内容分類の項目、目録のフォーマット、タイトルのとり方、サイズのとり方等について問題提起が行なわれた。これについて議論を行ない、基本的に英米目録規則のフォーマットを採用するが、そこで必須とされていない情報でも、研究に必要な情報であれば、追加情報として目録に含めることとした。キターブの分類項目については、Martin Van Bruinessenのカタログで用いられている項目を基本とし、それに必要に応じて、適宜修正を加えることとした。さらに、Nurtawab氏が作成した入力例を用いて、アラビア文字の翻字表記の統一や、今後の作業の進め方について打ち合わせを行なった。(文責:川島緑)