研究会・出張報告(2006年度)
研究会- グループ2第2回研究会(2007年3月26日上智大学7号館12階第2会議室)
国際ワークショップ「海域東南アジアにおける奴隷交易と社会変容」
Slave Trade and the Transformation of Societies in the Maritime Southeast Asia
日時:2007年3月26日(月) 13:30-17:00
会場:上智大学7号館12階第2会議室
参加者:約15名
プログラム:
James Warren(ジェームズ・ウォレン)(マードック大学、東南アジア社会史):The Port of Jolo and the Sulu Zone Slave Trade: An 1845 Report.
奥島美夏(神田外国語大学、文化人類学):Destruction and Reorganization of "Tanah Tidung", or Northeast Borneo: The Natives' Response towards the Sulu Sultanate and the Establishment of the Bulungan Sultanate
内容:
Warren氏は、19世紀の東南アジア海域世界、その東部に位置するスールー諸島一帯とボルネオ島東北部、フィリピン諸島において、奴隷交易が地域社会とその住民に与えた影響について、スペイン海軍の記録に基づいて詳細な報告を行った。この報告は、『上智アジア学』25号(2007年12月刊行予定)に収録の予定である。奥島氏は、ボルネオ島東北部のティドゥン人のエスノヒストリーについて、フィールドワークや現地語文書に基づいて報告を行った。二つの報告をつなげる議論を行う時間がなかったことが残念であった。
(川島緑・上智大学外国語学部教授)