講演会のご案内(2023.07.05)
本学科の永井敦子教授によるジュリアン・グラックについての講演会が、7月5日(水)に日仏会館で開催されます。
ご関心のある方は、ぜひご来聴ください。
◆講演タイトル
ジュリアン・グラック、エマニュエル・ド・マルトンヌとアンドレ・ブルトンの弟子
◆講演者
永井 敦子(上智大学教授)
教員情報はこちら
◆日時
2023年7月5日(水)18:30~20:00
◆場所
日仏会館 601会議室
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 アクセス
◆備考
入場無料・事前申し込みが必要です。
参加を希望される方は下のリンクからお申込みください。
https://www.mfj.gr.jp/agenda/2023/07/05/2023-07-05_julien_gracq_discip/index_ja.php
◆講演概要
ジュリアン・グラック (1910-2007) は回想のなかで、地理学者のエマニュエル・ド・マルトンヌと作家のアンドレ・ブルトンに対し、深い謝意を表している。彼は 1940 年代半ばに、地理学者でなく作家になる決心をしたが、それは精神的な探求における根本的な転向を意味したわけではない。むしろ地理学者としての修学は、彼のシュルレアリスム的な思考の展開のための重要な一過程だったと言える。地理学のフィールドワークも、グラックがシュルレアリスム的な探求の幅を広げ、深めることに役立っている。「超現実」は、現実世界から遊離した非現実の世界に求められるのではなく、ありきたりの風景に驚異を見出したり、日常的な見方とは異なる見方で世界を見るなかで感じ取られる。この作家の作品からいくつかの部分を読んで、地理学とシュルレアリスムとの出会いによって生まれるポエジーを、味わっていただけたらと思う。