沿革
本専攻は1971年4月、上智大学国際関係研究所、イベロアメリカ研究所、外国語学部ドイツ語学科、フランス語学科、イスパニア語学科、ロシア語学科、ポルトガル語学科などの所員と教員組織を基盤にして、修士課程として開設されました。1973年4月、博士後期課程の設置に伴い、修士課程は博士前期課程となって現在に至ります。発足以来現在までに400名を越える修士を社会に送り出し、修了生の多くは国内外の研究・教育機関(たとえば、大学の専任教員は60数名)や、国連をはじめとする国際機関で活躍しています。2022年度までの博士号の取得者は45名であり、今後は課程博士の増加が期待されます。
ミッション
「20世紀は戦争の世紀」と言われるように世界は多くの戦争、紛争、内戦等を経験してきました。上智大学は、カトリック大学として、そのような戦争等による社会の荒廃を避け、人びとが自由に人間らしく生きられるように、世界中の国々や人びとの相互理解を目指すのが建学の理念です。そこで、それらの出来事の原因や過程とその影響に関して研究する国際関係論をディシプリンの柱とする本専攻が設立されました。このような成立経緯からもうかがえるように、本専攻の使命は、世界における正義と平和の問題に積極的に取り組み、戦争を防止し、自由で民主的なグローバル社会を築けるような問題関心を持ち、今日の国際社会が直面する諸問題の解決に積極的に貢献できるような研究者や専門家を養成することです。