進路

多様な選択肢があるからこそ

進路区分 就職(公務員)
進路先 国家公務員 金融庁
氏名 Y. K.
メジャー アジア研究 マイナー 市民社会・国際協力論
入学 2019年4月 卒業 2023年3月

内定先を選んだ理由:
 公務員だけでなく、民間企業のインターンシップや本選考も並行しながら就活をしていました。その中で公務員の業務の幅広さや影響の大きさを実感し、国家公務員に就職することを決めました。FGSではアジア研究をメジャーにしており、上智大学の実践型プログラムで東南アジアへ留学した経験から、いつか東南アジアと関わる仕事に携われるチャンスが得られればと漠然と考えていました。私が就職する金融庁では、途上国の金融開発や、国際会議をはじめ多くの機会に恵まれていると考えています。大学で現地NGOとの交流等を通し、ローカルな視点での支援の存在意義や重要性を知ったからこそ、それだけでは不十分なところを国家の立場からアプローチをし、グローカルな視点を持って国際社会に貢献したいです。もちろん日本国内においても、金融機関全体の業務・財務の健全性が損なわれないように努め、金融システムの安定を守ることで金融機関を安全に利用し、利便性を向上させられるようにがんばります。

 公務員試験を受験するために、大学3年生の夏から第1次試験の筆記勉強に取り掛かりました。公務員試験の準備は長丁場ですし、民間企業の就活と両立することはとても大変だったので、取捨選択をしながら効率よくスケジュールを組むことが必要だと思います。法学部や経済学部が公務員試験を受験するのに有利だと思われがちですが、きちんと準備をすれば誰でも筆記試験は通過することができると思うので、FGSだからと諦めることはないです。むしろ面接ではFGSでの学びをとても興味深く聞いてもらえたので、興味があれば挑戦してみてほしいと思います。

学生時代を振り返って/FGSで何を学んだか/学んでよかったと思うこと:
 学生時代を振り返って、私はサークルと大学の学びを両立して充実させることができたと思います。大学2年生からコロナ禍が始まり、思うように行動できない日々が続きましたが、1年生のうちから上智大学の短期留学と実践型プログラムに参加し、実際に自分の目で見て話を聞くことで知見を広げていきました。コロナ禍においても、授業ではzoomを使った国際交流を定期的に行い、マレーシアやフィリピンの学生と意見を交わすことができました。私たちが「問題だ。解決すべきだ。」と思っていた課題でも、現地の人からすれば全くそんなことはなく、むしろ別の部分に課題を感じているといった発見が多々あり、日常で流れるニュースから表面的な情報を鵜呑みにし、浅い知識のまま問題提起をすることの愚かさを実感します。
 FGSでは「自分の当たり前を見直す」ことを学びました。「こういうものだ」という思い込みを撤廃し、批判的な思考で様々な視点から物事を考える力を養うことができたと感じています。今まで生活してきた中で見落としてきたことを拾い、考え直すきっかけを与えてくれ、新しく出会う人に対しても多様な社会的・文化的背景を受け入れ共生していくためのあり方を考えさせてくれました。また、FGSは学生自身が多様な経験を持っており、授業の課題を越えて意見交換をする場が多く、個性的な仲間との出会いにも感謝しています。

FGSを目指す皆さんに伝えたいこと:
 FGSでは様々な出会いがあると思います。ただし、自分から行動しなければ出会いや学びの機会には触れることができません。FGSの授業やプログラムは多彩で選択肢が多いからこそ、自主的に行動することで多様な価値観や貴重な経験を得ることができると思います。具体的に何を学びたいか決められていなくても、1年生のうちから国際協力、政治社会、アジア、アメリカ、アフリカ、中東…といった様々な授業を提供してくれています。多様な知識、価値観を吸収してから自分がさらに見識を深めたい分野を探すことができるので、臆せずまずは何かに手を伸ばすことから始めてみてはいかがでしょうか。
 少しでも関心のある分野があればFGSを目指してもらえると嬉しいです。4年間の学生生活はあっという間なので、後悔しないよう充実した大学生活を送れることを願っています。

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