『多種多様な学びと出会い』
進路区分 | 就職(企業) | ||
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進路先 | レバレジーズ株式会社 | ||
氏名 | 大瀬 朝楓 | ||
メジャー | アジア研究 | マイナー | 市民社会・国際協力論 |
入学 | 2017年4月 | 卒業 | 2021年3月 |
内定先を選んだ理由:
私は、人生のビジョンに「一人一人が自分らしく生きられる多様性のある社会の構築」を掲げています。大学4年間での学びも踏まえて、日本における生きづらさに問題意識を感じ、もっと個人が個人として尊重される社会を目指したいと考えるようになりました。そこで、ビジョンを達成に向けて二つのありたい姿を掲げていました。
・一人一人の声にならない声に耳を傾けられる人間でありたい
・関わる人を輝かせられるような演出家的存在になりたい
これらのビジョンを踏まえた上で以下の三点を重視して就職活動を行なっていました。
・社会におけるーを+に変えられる仕事により、関わる人を前向きにしたい
=悩みに直接耳を傾けられる事業内容
・自分自身の手で情熱のある仲間と共に会社を作り上げる
=成長フェーズである会社で文化を作っていきたい
・相手を思いやり、相手の目線でソリューションを出した先に成果と成長を感じられる環境
=自己成長だけでなく、他者貢献を重視している
その中で出会った、レバレジーズは「顧客の創造を通じて関係者全員の幸福の追求し、各個人の成長を促す」を理念として掲げており、相手の立場になって物事を考える他者貢献意識が強いこと、一人一人が仕事に対して当事者意識を持ち、誇りを持って仕事をしている姿に共感し、入社の決意を固めました。
学生時代を振り返って:
大学生活を振り返ると、好奇心の赴くままに探究し続けた4年間でした。FGS に進学しようと思ったきっかけは、高校生の時に参加したフィリピンでの歯科医療ボランティアの経験でした。歯ブラシの使い方もわからず髪をとかす子ども達を目の当たりにして、教育の重要性と各国によって異なる課題を体系的に学びたいと強い関心を抱いていました。しかし入学後、上智大学で多種多様な学びの機会の中で様々な講義を受講していく中で、興味関心分野も変容していきました。中でも、FGS での学びは、入学前から興味のあった教育学だけでなく、政治学や経済学、地域研究など一学部内で開講されているとは思えないほど幅広い専門的な知見を学ぶことができたのはとても印象的でした。
このように様々な学びの中で関心をもち、卒業論文の研究テーマになったのが「インクルーシブ教育」でした。この分野に関心を持ち、体系的に学ぶことができたのは多種多様な学びの選択肢が FGS にあったからこそだと感じています。また、大学外での活動や出会いも4年間の学生生活の中では大事な財産となっています。特に、大学1年の夏休みに参加したネパールでの 2 週間の国際学生交流は4年間の生活に大きな影響を与えました。ネパールの学生と 2 週間寝食を共にすることで、国という枠組みを超えて、個人の価値観の多様性やバックグラウンドの違いを理解することができました。その後も、多文化共生や異文化理解について研究し続けることができたのは学生時代の貴重な経験となりました。
上智大学内ではもちろんのこと、学外においても好奇心を想いで止まらせず、行動に移していけたことが今の私を作り上げた大きな要因だと考えています。しかし、これは自分自身の力だけでできたことではなく、周りの先生方、家族、出会った友人の存在と、関心分野を追求できる FGS という環境があったからこそだと思います。
FGS を目指す皆さんに伝えたいこと:
あくまで私の主観ですが、FGS を目指す皆さんに伝えたいことは三点です。
① グローバルとローカルの視点から得られる FGS での多種多様な学び
大学での学びは高校までの学びとは大きく異なり、自分で学びを追求することができますが、上智大学はもちろん、特に FGS では多種多様な学びの選択肢があることを実感しました。自分の興味関心分野に沿って深く追求していくだけでなく、分野横断的に学びを深めていくことで得られる気づきもあると思います。この環境を大いに活用し、学びを深めていってほしいと思います。
② 大学4年間で学内にとどまらず学外での出会いや経験を積むことの重要性
FGS の講義での学びをインプットのまま終わらせずに、アウトプットする場を設けることは学びの探究に繋がるだけでなく、実際にやってみることで得られる面白さがたくさんあります。また、学外で異なるバックグラウンド、興味関心分野を持つ人々と接することによって、新たな世界を知ることができ、自らの世界も広がっていきます。自由だからこそ、自分の世界に留まらず新たな価値観に触れてみてください。
③ 自分の人生を自分の足で歩むこと
人生は一度きり、他の誰でもないあなたの人生です。だからこそ、一つ一つの選択には自分で責任を持って決断する必要があり、何を選択して、何を選択しないもあなた次第です。私の高校卒業時の夢は国際協力に携わることでしたが、大学4年間の様々な出会いと学びを通して興味関心分野は変わっていきました。これは、自分自身の中で見えていなかった世界が、自らの行動により見えてきたことで変化していったことです。変わることは悪いことではなく、変化が起きるのは、それだけ自分が一生懸命に向き合い、行動を起こした結果だと思います。FGS での学びは、自分の価値観が広がる4年間になるはずです。皆さんの人生は、この先様々な選択と可能性に満ちています。他者や環境を言い訳にせず、ぜひ自分の人生に真剣に向き合いながら、ワクワクする世界が広がっていくことを願っています。
上智大学、そして FGS は上述通り、横断的に多種多様な学びを得られる場所であることは間違いないです。その環境を存分に活かすのも、退屈な4年間にしてしまうのもあなた次第です。
FGS を目指す皆さんには、ぜひ自分の人生を好奇心と探究心の赴くままに切り開いてください。