進路

⽇本とインドネシアの架け橋になりたい

進路区分 企業
進路先 PT. TOKOKOSEN INDONESIA
氏名 石井めぐみ
メジャー アジア研究 マイナー 市民社会・国際協力論
入学 2020年4月 卒業 2025年3月

インドネシアでの就職に⾄った経緯:
私は卒業後4月からインドネシアにある日系専門商社へ就職します。
私がインドネシアでの現地採用を志望した理由は3つあります。
まず1つ目に、自分の限界に挑戦し、急速に成長できる機会を求めていたからです。世界第4位の人口を持つインドネシアは若年層が多く、これから経済発展を牽引していくようなエネルギーに満ち溢れた国です。そんな国に身を置けば、間近にその成長を肌に感じ、自らも成長していくことが出来るのではないか、と考えました。日本市場は成長が停滞しており、ほとんどの会社が海外で市場を伸ばしていきたいというこのご時世、若いうちから海外経験を積んでいくことは長いキャリアパスの中で有利に働く可能性が大いにあります。通常、国内の企業で数年間働いてから駐在員として海外赴任することが一般的ではありますが、インドネシアでは新卒でも挑戦できる国だと耳にし、インドネシア就職を決意しました。

2つ目に、インドネシアにおける留学経験やインターンシップ経験を活かしたいと考えたからです。大学3年生になった時、このまま留学をしないで卒業してしまっては後悔するだろうと考え、1年間休学して留学することを決意しました。上智大学ではオーストラリアやアメリカ、ヨーロッパに留学する学生が多いですが、想像もつかないような面白い留学生活を送ってみたいと思い、インドネシアを選びました。当時私は大学の授業でインドネシア語を履修していたこともあり、ジョグジャカルタのガジャマダ大学で1学期間インドネシア語留学を行い、その後ジャカルタのツアー会社に自主的に申し込み、インターンを行いました。こうした海外経験は、チャレンジ精神や国際性を評価され就職活動に大きく役に立ちますが、就職でインドネシア語を実践的に使う仕事にすぐに就くのは難しいです。自分の経験や言語スキルを活かしながら働きたいという私には、インドネシア現地採用が最適でした。

3 つ⽬に、単純にインドネシアが⼤好きだからです。最初はインドネシア語が簡単で、先⽣が優しくて⾯⽩いという理由でインドネシア語の授業を履修していました。しかし、インドネシア留学後、私の中で⼈⽣の価値観が⼤きく変わりました。宗教の多様性、⺠族の多様性、⽂化の多様性に触れ、これほど⾯⽩い国は他にないと感じました。インドネシアは留学の 1 年間という期間だけでは学びきれないほど多様性に満ちた国です。私には、⾃分の⼤好きな国で働きたい、インドネシア国内の他の島も全て⾏ってみたいという夢があります。今の会社は出張の機会が多く、インドネシア国内だけでなく、タイやカンボジアにも 1 年⽬から出張の機会があるので、⾃分のモチベーションが⾼く保てる会社だと考え、⼊社を決めました。

FGS でよかったと思うこと:
FGSの利点は、世界の様々な地域についての授業を1、2年生で履修し、その後自分の研究したい地域を選べることです。私の場合、入学当時はアフリカに強く惹かれ、アフリカ地域の授業を多く履修していましたが、2年生になると東南アジアの方を研究対象にしたいと考えるようになっていました。様々な授業を受けた上で研究対象を決めることが出来るので、学生たちと研究地域のミスマッチングが少ないです。
また、FGSは様々な言語の履修も可能ですので、自分に合う言語を探すこともできます。私は以前中国語、トルコ語、インドネシア語を履修していましたが、今ではインドネシア語だけを極めています。
このように FGS はある程度カリキュラムに⾃由があり、⾃分の好きな国や⾔語は何か探すことができます。そして、好きな地域や、⾔語、研究を⾒つけることが出来たならば、それを極めるための環境が整っていることも魅⼒でしょう。

FGS を⽬指す皆さんに伝えたいこと:
まず、FGS において留学は必須ではありませんが、⾃分の好きな国について学んだら、ぜひその国に留学に⾏ってみてください。もし FGS での成績や英語資格スコアが⾜りなかったとしても、他に私費留学や⾔語学校留学などいくらでも⼿⽴てはあります。インドネシアでも、交換留学より私費留学や政府のプログラムを活⽤した⽅が安く留学できるというコツがあります。こうした情報は、先⽣や先輩、学内の留学カウンセリングを活⽤するなどして事前に収集しましょう。留学はこれからの⼈⽣の価値観を⼤きく変える⼀⼤イベントになり得ます。⾃分にはハードルが⾼いかもしれないなどと思わず、FGS の学びを活かす場でもあると思うので、ぜひ挑戦してみてください。
もう一つアドバイスするならば、大学生活中、周りに流されず、⾃分の興味や楽しいと思うことに正直に従ってほしいということです。⾃分の⾯⽩いと思ったことに、とにかくチャレンジしてみてください。失敗を恐れていたら何も出来ずに⼈⽣があっという間に終わってしまいます。今しかできないこと、⼤学⽣だからこそ⾶び込むことができること、これらの機会を決して逃さないで下さい。後々やらなければ後悔するかもしれないと思ったらとりあえずやってみようと⾏動するのがコツです。時々失敗することも、諦める事もあるでしょう。しかし、もし失敗してしまっても、「まだ若いから⼤丈夫。」と⾔い聞かせて、今を楽しむことが重要です。

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