第7回FGSワークショップで『「テロとの戦い」への地域からの回答』と題した小泉尊聖(こいずみ たかきよ)さんのご講演を聞いた。総合グローバル学部の学生だけでなく外部の方も含め約40名が聴講した。
2015年10月末までJICAの専門家としてシリアの平和構築に関わっていた小泉さんから、直接、現場のお話を聞くことで、援助の現実的な側面を知ることができて良かった反面、自分には主体的思考が不足していることにも気づかされた。
特に、シリアで抑圧されている人たちの目線に立って、彼らが何を望んでいるのかを考えることを自分には十分に行えていないと感じた。
より困難な人を助けたいと思っても、現地の複雑に入り組んだ状況を理解した上で策を考えないと、何も改善が進まない。しかし、全体的な視点を意識しすぎて現地で最も虐げられた人の目線を見失なうことはより大きな損失を招く。
日本政府の支援が国益重視であることも再検討すべきではないかと思った。
総合グローバル学部1年 木下裕雅