第4回FGSワークショップには、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」wam館長の池田恵理子さんにお越しいただいた。
総合グローバル学部や外国語学部の学生約30名が参加した。
「記憶と活動の拠点をつくる―資料の保存・公開と運動の最前線-」と題したご講演で、戦時性暴力の被害と加害を記録することの意義やその過程での困難、また資料館を開設するまでの経緯についてお話いただいた。
今の大学生は、中学校で「慰安婦」問題に関する記述がない教科書を使って日本史を学んだ世代にあたり、一度も加害の歴史について学んでいない人が多い。参加するまで特定国との二国間問題だと誤解していた学生もいたが、池田さんのお話を聞き、被害者がアジア・太平洋諸島の広大な地域にまたがる女性たちであったことなどを理解した。
上智大学からもすでに、wamへ見学に訪れた学生もいるが、ぜひ被害側・加害側双方の当事者の証言などを中心にした展示をぜひ見てほしい。
(総合グローバル学部 教員 田中雅子)