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【FGSシンポジウム】2015年6月26日

2015年07月15日

FGS主催のシンポジウム「現代中東政治を読む―『アラブの春』から『イスラム国』まで―」が6月26日(金)に開催されました。

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イスラム国の出現は、イスラム過激派の新たな展開として世界を震撼させるとともに、中東世界の政治地図を塗り替えるような流れを生み出しています。FGSの学生の間でもとりわけ関心の高いテーマの一つです。そこで、日本比較政治学会2015年度大会が本学で開催されるのを機に、そのプレイベントとして、FGS教員を中心とする関係領域の研究者が現代の中東政治について議論するシンポジウムを企画しました。

 

まず私市正年教授(FGS)が基調講演において、イスラム国の原点ともいえる大国の中東政策、イスラム主義の変遷とイスラム過激派の戦略転換、アラブの春との連続性、中東・北アフリカ諸国への影響など全体像を提示し、それを受けて前嶋和弘教授(FGS)、金谷美紗研究員(中東調査会)、澤江史子教授(FGS)が、それぞれアメリカ、エジプト、トルコの視点から、イスラム国の出現が各国の政治状況や政策に与えた影響について論じました。続けて、会場からの質問を受けながら、ディスカッションが行われました。

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雨天にもかかわらず、FGSと外国語学部を中心に多くの方々の参加を得ることができました(総参加者数は83人)。講演者とコメンテーターそれぞれに会場から多くの質問が寄せられ、議論が交わされる中で、イスラム国に関わる問題を理解するための土台となる多様な論点が提示されました。学外から参加された日本比較政治学会会員の方からは、学部学生から内容に踏み込んだ質問が多く出されていたのが印象的だったとの感想もいただきました。

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FGSでは今後も、世界の流れをリアルタイムに捉えたイベントを随時企画していきます。

 

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