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【FGSレクチャーシリーズ】第1回2014年11月19日

2014年11月21日

さる11月19日、総合グローバル学部は、元OECD科学技術産業局の主任行政官の深作裕喜子氏をお迎えし、

「グローバル化と日本のイノベーション」というテーマで講演会を開催した。

 

深作氏は、UNESCOやOECDでの勤務経験を踏まえてイノベーションが企業の技術革新から国内および国際社会の活性化を導く極めて重要な概念となったことを説明した。

それはこの概念がグローバル化という条件の下で企業の社会的責任論、公共サービス、教育、医療、マイクロ・ファイナンスやフェアトレードなどの開発手法と新結合を起こしたからである。

日本の技術革新はかつての高度成長に貢献したが、その後、品質向上にこだわる改善技術志向が行き詰まり「失われた20年」の一因となった。

 

フランスのダノン社や日本のユニクロがバングラデシュのグラミン銀行と共同して生み出した新しいビジネス・モデルなどの豊富な例をあげながら、深作氏は日本の目指すべき国内・国際のイノベーション領域を示唆した。

講演後、演習クラスのような雰囲気の中で、アジアでの途上国の教育イノベーション、イノベーションと社会的多元性、そのための留学など海外との交流、グローバル人材などについて時間まで質疑が活発に繰り返された。

 

(総合グローバル学部 納家)

 

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