留学・国際交流

「新たな自分に出会えた一ヶ月」

参加学生氏名:
大熊 雄希
メジャー:
市民社会・国際協力論
入学年度:
2017年度
渡航年度:
2019年度春学期
種  類:
海外語学短期講座
渡航先国 :
アメリカ合衆国
企業・受入先:
University of California, Davis

私が海外語学短期講座に参加した理由は、自らの大学生活をより充実させたものにしたいと考えたためです。私は 1 年次から体育会硬式野球部に所属しており、大学生活のほとんどは部活動に当てていました。しかし、2年次の冬に1年以上野球をプレーすることができなくなってしまう怪我をしてしまった。その際、「自らの大学生活を一度ガラリと変化させてみたい」「全く異なる環境に飛び込んで、大学生活をより楽しみたい」と考え、海外語学短期講座に参加しました。出発前には、大学教員の事前講義を元に必要な勉強道具や身を守るもの、留学先の UC Davis 付近の治安や観光スポット等を入念に調べ、準備を重ねました。

そして実際に留学に参加した際には、たった一ヶ月という短い時間でしたが、多くの他大学の学生と共に英語力向上に励み、同時に様々な観光地に出向き、最高の思い出を作ることができました。そしてそんな一ヶ月の中で特に私が学んだこととしては、「ローカルな視点の大切さ」です。FGS の学びの中で、ローカル、グローバル双方の視点を元に様々な社会課題に目を向けることを日々意識してきました。
しかし、グローバルな視点はネットや新聞記事などでたくさん書かれており、容易に理解することはできますが、人々が実際に考える、その現地にしか存在しない考え方や意見などとして挙げられるローカルな視点に自らが触れたことはありませんでした。

そんな中で、UC Davis への留学中に、自らが関心を抱くアメリカ国内の社会課題に対し、直接現地の人々に取材を行うというプログラムがありました。そこでは、自らが初めて異国の地で行う調査であり、初めてローカルな視点に触れる機会でもありました。そして実際の取材では、自らが想像もしないような解答や意見が多くあり、衝撃を受けたのを今でも覚えています。またその中でも特に衝撃を受けたのが、子供の社会課題への関心です。私はある小学生のグループ 4 人組にアメリカ国内における問題「銃規制問題」について質問をしたところ、全員が自信を持って意見を述べ、時には子供同士で言い合う姿を目の当たりしました。その姿は、日本国内では全く想像もできない光景であり、同時に、実際に関心を抱く社会課題が起こる現地の人々の考えや意見、現状をしっかり理解する、地域研究、ローカルな視点の大切さを学ぶことができました。

帰国後は、すぐに部活に復帰し、自らのいつも通りの生活が始まりました。しかし、この留学を通じて理解したことは 1 つあります。それは、自らの目や耳を大切にすることです。前述にあるように、実際に自らの目や耳を使って現地で取材を行ったり、相手と意思疎通を行うだけで私自身が全くも想像しないような考え方や意見、現実に出会うことができ、自らを大きく成長させてくれました。

FGS を目指す皆さんに伝えたいこと

FGS には、新聞やニュースで報じられる様々な社会問題に対し、多角的な領域から本気で向き合える環境があります。また、講義を通じて、自らの人としての価値観や考えを改めるきっかけが数多く存在しており、人としての成長を実現できる環境でもあると確信しています。私自身、大学入学時と卒業時を比較し、学問的に様々な知見を深めるだけでなく、人としてこんなにも変わるんだなあと驚かされるくらい、自らに大きな変化があったと思っています。その変化を、4 年間を通じて、ぜひ皆さんにも味わって欲しいです。受験頑張ってください、応援しています。

留学先 UC Davis


サンフランシスコ オラクルパーク

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