留学・国際交流

「機会に溢れる国ルクセンブルクでの留学生活」

参加学生氏名:
小原ゆゆ
メジャー:
入学年度:
2017年度
渡航年度:
2019年度秋学期~2020年度春学期
種  類:
交換留学
渡航先国 :
ルクセンブルク
企業・受入先:
ルクセンブルク大学, Faculty of Humanities, Education and Social Sciences

私は、ルクセンブルク大学に留学して、2つのコースに在籍、交換留学生でありながら大学の学生アルバイトを経験しました。後にも先にも、こんな経験ができたのは私だけではないかと思っています。(笑)このような貴重な体験ができたのは、周りの環境や制度が整っていて、自由な選択肢がたくさんあったおかげだと思っています。

渡航前

大学での長期留学を決意したのは、大学入学時です。国際高校を卒業していながらも、長期で留学した経験もない、いわゆる「純ジャパ」でした。一度大きな挑戦をしてみたい、長期で留学したいという思いが募り、大学での単位換算も可能な交換留学を決意しました。

私は、大学生活で「持続可能な開発」と「持続可能なライフスタイル」に関心を持って勉強していました。大学2年次に参加したエストニアスタディツアーで、ヨーロッパの持続可能な価値観に感銘を受けたことをきっかけに、ヨーロッパに留学して持続可能な開発を学びたいと思うようになりました。そこで、持続可能な開発を学ぶことのできるコースがあり、ヨーロッパの中でも国際性が高いためヨーロッパ全体の価値観を学ぶことができるルクセンブルク大学への留学を決めました。

留学するにあたり、留学先での学びや経験を最大化するための事前の準備は念入りに行ました。大学の交換留学としてだけではなく、文部科学省「トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム」に採用していただいたため、留学の目的の言語化や現地で行う活動計画を詳細に決めていきました。また、あまり馴染みのない「ルクセンブルク」という国の知見を深めるため、渡航前にルクセンブルク経済省傘下のルクセンブルク貿易投資東京事務所でインターンをしました。企業の欧州進出誘致のためのイベント運営や、ニュースレターの翻訳などの業務に携わらせて頂いたり、日本へ留学しているルクセンブルク人と繋いで頂いたりしました。ルクセンブルク大学では、持続可能な開発を学ぶことのできるコースを履修しようと考えていたため、事前にそのコースを担当されている教授に連絡をとり、親交を深めました。

渡航中

留学先では様々なことに挑戦しましたが、特に大学の2つのコースでの勉強、学生アルバイトに注力していました。

ルクセンブルク大学では、協定のある交換留学生として English Studies(英文学科)に所属すると同時に、公開講座である Certificate for Sustainable Development and Social Innovation コースにも在籍しました。特に、後者は私が留学を通して最も学びたいと思っていた分野でした。しかし、交換留学生が同時に2つのコースに在籍することは前例がなかったようで、当初履修登録が出来ませんでした。私の留学の一番の目的でもあるコースが履修できない事態に、大学中のオフィスや担当のスタッフの方々を訪問して、必死に交渉し回りました。結果、特別に認めて頂くことができ、コースを履修することができました。

このコースは、学生から社会人、主婦の方まであらゆる年代の参加者とグループワーク形式の授業でした。この分野のプロフェッショナルの方も多く参加されていて、慣れない英語での授業に(しかも、ヨーロッパ各地の訛りのある英語で)当初、とても苦戦しました。授業についていきながらレポートを書くことに大きな不安を抱えていましたが、他の参加者の方々に支えてもらいながら、コースを修了することができました。たくさんの文献を読み、レポートを書いた経験は私の留学のハイライトの一部です。

このコースで、私は学生アシスタントとしてアルバイトも行っていました。コースの Moodle 作成、毎回異なる外部の講師との連絡、参加者のコースに関する質問への対応など、来たばかりの大学でいきなりアシスタントとして教授のお手伝いをすることになり、分からないことだらけでした。Moodle の作成方法を担当の IT オフィスのスタッフに聞きにいったり、必死に自分で調べたり試行錯誤したことは一生忘れないと思います。

また、留学中は毎週末のようにヨーロッパ各地に旅行にいきました。ヨーロッパではシェンゲン条約の影響もあり、国境を越える感覚が日本とは違います。ルクセンブルクでは、ドイツやフランスに住んでいて、仕事をしにルクセンブルクに通勤する人たちがたくさんいるほどです。これほどモビリティの高い地域なので、バスや飛行機での移動が容易でした。週末にヨーロッパ各地の友人を訪ねたり、ルクセンブルク大学でできた友人と旅行をしたり、合計 10 カ国以上は訪れたと思います。旅先での経験や出会いも、留学の醍醐味でした。

帰国後

しかし、これだけ充実して過ごしていた私の留学生活は、あっという間に終わりを迎えました。新型感染症拡大による外務省の渡航危険レベルが上がったことにより、留学7ヶ月目にして帰国せざるをえなくなりました。急いで荷物をまとめ、寮や大学などのあらゆる契約を終わらせ、日本に帰国しました。帰国後は、途中まで履修していたコースをオンラインで日本から継続しました。しかし大学入学時から憧れていた長期留学が突然あっけなく終わってしまったことで、挫折感に苛まれていました。

後から考えると、感染症拡大の影響で留学を断念した学生がたくさんいる中、途中まででも留学が実現できたことは恵まれていたと思います。また、当初の予定より帰国が早まったとはいえ、中身の詰まった充実した留学生活を送ることができました。途中帰国で予定は狂ってしまったものの、そのおかげで帰国後にできたこともたくさんありました。

留学の一連の経験を通して身についたことは、異なる立場の人々とのコミュニケーション力だと思います。留学先では、本当に様々な国の、あらゆるバックグラウンドをもつ、異なる年代の人々との出会いがありました。それだけでなく、コースの履修を交渉したり、授業の手配をするためにやりとりをしたり、友人と協力して授業を乗り切ったり、日本ではできなかった経験もたくさんしました。これによって、相手のバックグラウンドや状況を考えてコミュニケーションをとる力が身についたと思っています。これは、帰国後のインターンシップや就職活動において大いに役立ったと感じています。今後も、社会でこの力は求められるのではないかと思っています。

私の留学を通して、私自身大きな成長をできただけでなく、日本とルクセンブルクの架け橋になるという成果を残すことが出来たのではないかと自負しています。ルクセンブルク貿易投資事務所や、トビタテ留学 JAPAN の繋がりで、日本では認知の低いルクセンブルクという国をたくさん発信できました。また、帰国後、上智大学で所属しているゼミの教授のおかげで、ルクセンブルク大学で私が履修していたコースの担当教授が、上智大学で授業を担当して頂きました。この点において、2国間、2大学間での小さな架け橋になれたのではないかと思っています。

FGS を目指す皆さんに伝えたいこと

留学は、大きな不安や困難もたくさんあるものですが、それ以上に自分では予想出来ないほどの大きな経験と成長ができるものだと実感しました。この経験がなかったら私の大学生活はどうなっていただろうと思います。選択肢が広く、留学や様々なことに挑戦する環境が整っていた上智大学総合グローバル学部だからこそ出来たことだと実感しています。自分からコンフォートゾーンを抜け出して、様々なことに挑戦することができる留学は、大学生活を誰よりも充実したものにしてくれる経験です。

ルクセンブルク大学での授業

ルクセンブルクのベッテル首相と

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