留学・国際交流

「オンライン留学ってどうなの?」

参加学生氏名:
K.H.
メジャー:
国際協力/市民社会
入学年度:
2019年度
渡航年度:
2021年度秋学期
種  類:
交換留学
渡航先国 :
オンライン留学(フィリピン)
企業・受入先:
Ateneo de Manila University

私は 2021 年秋学期にオンライン留学という形でフィリピンの Ateneo de Malina 大学に留学をしました。オンライン留学とだけ聞くと、現地に行けなかった、課題が多すぎて留学とは思えなかったなど、ネガティブな意見を聞くことが多いですが、私は個人的に非常に学びが多いオンライン留学期間となりました。オンライン留学だからこそできる点と、それでもやはりオンライン留学だと難しい点をまとめてみたいと思います。

オンライン留学の良い点は、場所に縛りがないということです。私自身も、東京から拠点をうつし、違う場所でオンラインの授業を受けながら、本来の関心の中心である環境活動を行なっておりました。これは、外部での活動になりますが、オンデマンド授業などが多いオンライン授業だったからこそできた活動だと思っています。
しかし、ここでポイントとなるのが、時差です。フィリピンは時差1時間でしたが、日本で活動をしながらアジア圏以外のオンライン授業を受けるとなると身体的にも非常に厳しいと思います。日本で活動をしたいなら、アジア圏など比較的時差が少ない場所を選ぶと健康的な問題もなく、外部活動と留学先での授業、両方楽しみながら学べると思います。また、私は今回はやっていませんが、オンライン授業だからこそ、多拠点生活を送りながら生活できるなどの可能性もオンライン留学は秘めていると感じます。授業は海外のものですが、日本を発見できるきっかけになるかもしれません。

また、二つ目のよかった点として、授業が挙げられます。これは、大学によってしまうので、「オンライン留学だから」という理由にはならないのですが、私の大学で私がとった授業はオンデマンド授業だけでなく、zoom でのリアルタイムの授業や授業外でのグループワークの授業の時間が多くありました。それによって、オンライン留学などでよく聞く、あまり喋ることはできなかったという状況ではなかったように思います。さらに、私がこの大学に留学を決めたのも、上智大学では学ぶことのできない環境系の授業があったことが理由ですが、それらの授業は本当に興味深かったです。フィリピンからしかない視点や、アジアの環境活動をされている教授からの授業はとても楽しく、課題の量は比較的多めでしたがとても学びが多い授業ばかりでした。

ですが、やはりオンライン留学ならではの弊害もあります。一つに、現地にたくさん友達を作りたいという人は、少し物足りなさを感じるかもしれません。でも、グループワークなど、頑張れば友達になれる可能性はありますし、大学側が留学生のヘルパーのような人を用意してくれている場合も多いので、彼らとのコミュニケーションから広げる手もあると思います。また、やはり現地にいけた留学生と比べて、言語の飛躍的な進歩などは難しいという点も挙げられます。日常生活は日本語のままなので、自ら大きなルールを課すか、場所を変えるなどのことをしない限りは難しいと思います。だからこそ、言語習得をオンライン留学に臨むのではなく、違った目標を自分の中に定めてオンライン留学をした方がいいと言えるかもしれません。

FGS を目指す皆さんに伝えたいこと

現在のコロナでの留学停止やオンライン留学など、一見マイナスに見えることが多い大学生活ですが、オンラインによって増えた可能性はたくさんあります!私自身、実際にフィリピンにいくよりもこのオンライン留学の方が良かったと今は大きな声で言えるほどに充実した素敵な半年間を過ごすことができました。F G S を目指している皆さん、これからまたさまざまな方法での留学が現れてくると思います。ぜひ自分のカラーで楽しんで留学にトライしてみて下さい〜〜!

オンライン授業の様子

留学中は東北地方にいたので、被災地巡りの活動もよくしていました!
写真は「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」の展示です。

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