教員紹介

戸田 美佳子

氏名
戸田 美佳子 (教員データベース
ふりがな
とだ みかこ
職位
准教授
専門
アフリカ地域研究(中部アフリカ)、生態人類学、障害学
略歴

神戸大学理学部物理学科卒業(2006年3月)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科五年一貫制博士課程に入学、日本学術振興会・特別研究員(DC1)を経て、同研究科を満期認定退学(2011年9月)、博士(地域研究)取得(2013年3月)。

京都大学アフリカ地域研究資料センターの産官学連携特任研究員、日本学術振興会・特別研究員(PD)、国立民族学博物館の機関研究員、上智大学総合グローバル学部助教を経て、2021年4月より現職。

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研究室・オフィスアワー

2号館6階613号室・水曜日12:30~14:00 その他の時間は予約で可

学生へのメッセージ

地域研究は、対象とする国や地域の生態・社会・文化の総合的理解を目指す学問です。そこで大切となるのは、その土地に暮らす人びとの生き様を真摯に捉えて、具体的な場面において人びとを理解しようとする姿勢です。私は、中部アフリカのカメルーンやコンゴで障害者に関する人類学的研究や、アフリカ熱帯雨林における森林資源の利用に関する実践的研究にたずさわってきました。アフリカで障害者研究をしているというと、福祉や開発政策に強い関心をもっているのではと思うかもしれませんが、研究の動機はもっと単純なもので「知りたい」という気持ちです。私が調査で出会った障害者は、町中で露天商を営んだり、村で農作業したり、母や父として子育てをしたりといった「あたり前」の日常を営む人びとでした。これまでの障害やケアに関する議論をめぐって私たちが感じる、ある種の「息苦しさ」はそこではあまり感じられない。それはなぜかというのが研究の出発点でした。地域研究や人類学は異なる社会や文化を理解し、多様性を認める学問ですが、その先にあるのは、異文化からの気づきから「私たちはどうしてこうなのか?」という自身(自文化)への問いかけでもあります。地域にどっぷりはまり、問題を深く追求するとおもしろい発見があるはずです。

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