総合グローバル学部へのご入学を心からお祝いします。
新しいご友人と一堂に会する入学式などの機会が失われて残念に思っている方が多いかと思います。もしかしたら皆さんの身近な方も新型コロナウイルスの感染被害で、大変な思いをなさっているかもしれません。その場合の皆さんの心労、いかばかりかと胸が痛みます。
ただ、冷静に考えると、むしろこのような時期こそ、「グローバル化とは何か」という言葉を真剣に考える良い機会かと思っています。
なぜならコロナ禍は「グローバル化」の負の部分そのものだからです。
新型コロナウイルスによる爆発的な感染症拡大は、皆さんの身近なことであると同時に地球規模に広がる大問題でもあります。感染症の流行だけでなく、それによって露わになりつつある不平等や社会・国際秩序の変化が現在進行形で動いています。人々の連帯と協力の可能性など、皆さん一人ひとりの姿勢が問われています。
皆さんの今後の学びは、コロナ禍だけでなく、「コロナ後」の世界、そして皆さん自分自身を見つめることに他なりません。
皆さんの総合グローバル学部でのご成長、とても期待しています。
2020年4月
総合グローバル学部長 前嶋 和弘
総合グローバル学科長 稲葉 奈々子