教員紹介

学生による教員インタビュー
岸川毅教授

上智大学の外国語学部を卒業後、メキシコでのフィールドワークを行う。その後メキシコ大学院大学客員研究員を経験し、現在は上智大学の教員として、ラテンアメリカをはじめ各国の政治体制について教えている。「政治は全ての人に必ず必要な知識」であると言い、「政治を学ぶことで何か予想外のことが起きたとしても、臨機応変に対処できる術を学んでほしい」と語る。

どんな授業を担当されていますか

「グローバル化と政治学」や「比較政治学」などの授業を担当していて、比較的政治が安定している民主国家から、革命とやクーデターが起こる国家まで各国の世界情勢について教えています。自分自身は幼い頃から革命やクーデターに興味がありました。革命やクーデターって突然起こるイメージですが、実は違ってパターンがあります。それを理解することで日常でも右も左もわからないという状況は無くなくなるのです。

授業で心掛けていること教えてください

約200人ほどの授業が多いので、インタラクティブにはすることは難しいです。ただ、その中である程度工夫をするようにしています。例えば、授業後にコメントを書いてもらって、それに対して次回の授業でフィードバックをするような双方向なコミュニケーションが取れるようにしています。 また、私のゼミでは「自分で情報収集して、自分で学びを見つける」ということを大事にしています。なので、「自分で調べてください」というスタンスがかなり強いですね。ただ、多くの学生に「自分の力で情報や学びを得る力」を身につけてもらいたいと思っています。

岸川教授にとって大学での学びとは

政治学を学ぶことによって、「予想外の何かが起こっても、それに対処することができる力」を身につけて欲しいと思っています。各国の政治を見ていくとわかるのですが、突然起こることにも実はパターンがあり、それを学ぶことで翻弄されることは無くなります。これは政治の世界だけではなく、日常生活でも同じだと考えています。だからこそ、大学で政治学を学ぶことで様々なパターンを理解することによって、理論と体験を結びつけて日常生活にも応用させて欲しいですね。 また新型コロナウイルスが広がる以前には、ゼミ生も参加できるような形で一緒に海外の選挙などを見にいくことも行なっていました。以前学生たちと台湾に行った時は演説会場、選挙本部や事務所を訪れて、演説の反応や、「どういう党があってどういう人が支持するのか?」という選挙ウォッチをしました。残念ながら日本は政治に対してそこまでアクティブではない分、非常に刺激になったようでした。このように皆さんにはぜひ「自分の学びと体験を結びつける力」を得て、そのサイクルを身につけて欲しいと思っています。