留学・国際交流

挑戦と成長の1年間

参加学生氏名:
M. E.
メジャー:
市民社会・国際協力論
入学年度:
2019年度
渡航年度:
2021年度秋学期~2022年度春学期
種  類:
交換留学
渡航先国 :
アメリカ合衆国
企業・受入先:
The University of Arizona

渡航前

私は大学入学前から海外に興味があり、カナダでの短期のホームステイや、フィリピンへのスタディツアーなどに参加していました。その経緯で、日本にいながらも国際的に視野を広げられる、また留学制度が整っている上智大学への進学を決めました。日本という自分のコンフォートゾーンから一歩飛び出し、異国の地でどこまで自分らしく過ごせるのか挑戦し、またどこでも通用する人材になるため、様々な価値観を感じられる場所に行こうと決め、人種のるつぼであるアメリカ合衆国を選びました。その中でも、自分のTOEFLスコア範囲の中で行けるアカデミックレベルの高い大学に絞り、自然や気候、食べ物、人の雰囲気などを考え、自分が一番リラックスして過ごせそうなアリゾナ大学を選びました。

留学準備の中で大変だったことは、2つあります。一つ目は、交換留学に向けた勉強です。交換留学に行くには、大学のGPAスコア、TOEFLスコアの提出が必須になります。GPAは、日頃の授業にどれだけ力を入れて取り組めるかにかかってくると思います。1年生の頃から気を抜かず、日々の授業を大切にすることを心掛けました。また、私は大学に入るまでTOEFLを一度も受けたことがなく、独特な出題形式に慣れるのにかなりの時間がかかりました。しかし、スコアによって出願できる大学の幅が大きく異なってくるため、選択肢を広げるためにも高得点を持っておくことは自信に繋がると思います。受験料はかなり高めですが、十分に時間をかけて対策をして、自分の満足のいく点数に届くまで受験することをお勧めします。

二つ目は、留学先への様々な書類提出です。この過程では、現地で履修したい授業だけでなく、寮探し、保険加入、各種ワクチンの接種など、幅広い手続きをします。私が手続きをしていた時はコロナ渦だったこともあり、情報が錯綜していた中での情報収集に難しさを感じることもありました。また、長時間の時差がある国の場合、自分の思っている以上に手続きのプロセスに時間がかかるため、常に早め早めに動くことをお勧めします。自分たちの代はコロナ禍での初めての留学であったため、現地の感染状況や大学のワクチン接種状況なども調べて提出しました。大変な部分もありましたが、現地で安心、安全に生活していくためにも役立ったと感じています。

渡航中

留学中は、経済やマーケティング中心の授業を履修していましたが、アメリカならではの食や格差に関する幅広い授業も履修していました。アクティブラーニングがベースになる授業形態についていくことが最初は本当に難しかったですが、その過程で多くの友達を作り、自分の英語力も向上させていきました。そして、ヒスパニックの学生が多かったアリゾナ州では、陽気で温かな人々ばかりで、自分も毎日笑顔で過ごすことができたと思います。多様性にあふれるアメリカだからこそ様々な考え方があり、自分の知らない価値観を吸収することができて刺激的な毎日でした。

私は留学するにあたり、勉学だけではなく人間関係の面でも、友達の輪を広げたいという目標を立てていました。そこで、クラスメイトに自ら話しかけ、イベントに積極的に足を運んで友達を作るなど、自分でできることはすべてやりました。留学は、思った以上に早く時間が過ぎて行ってしまうため、より充実した時間にするためにも、積極的に友達作りをすることをお勧めします。また、その土地ならではのビッグイベント(アメリカであれば、パンプキンカービング、感謝祭、クリスマス、イースター)も大いに楽しむことで、現地の文化を吸収するよい機会になりました、

そして、留学中にはアメリカに長期滞在できる利点を活かし、11もの州に訪れました。州によって人々や街の雰囲気、食べ物が異なっており、どこに行っても新たな発見をすることができました。私は昔から洋楽が大好きであるため、現地の様々なアーティストのコンサートを堪能することができたのも、本当に幸せでした。そして旅行先での新たな人との出会いも自分の宝物となり、留学における醍醐味であると感じました。

渡航後

一年間の交換留学を通して、社会人になっても何らかの形で海外と繋がりたい、という気持ちが強くなりました。そのため、将来的に海外出張や駐在ができる企業に就職しようと考えています。また、現地で培った英語力を維持するためにも、毎日何らかの形で英語に触れるように意識しています。

留学を通して、忍耐力や適応力、観察力、発信力など、様々なことが身につきました。その中でも一番大きな収穫は、「自分らしさを発揮しながらも、多様な価値観を持つ人々と一から人間関係を築いていくこと」であると考えます。留学先では、友達を作ることからスタートし、最後にはあらゆるバックグランド、思想の人々と関係を築くことができました。困難なことも数えきれないほどありましたが、自分らしさを見失わずに相手の立場を考えて行動していくことができたからこそ、大きな自信もつきました。この経験は、帰国後もアルバイトや就職活動などにおいて大いに役立っていると感じています。留学は大きく自分を成長させただけでなく、自分の可能性を自ら広げていくことの大切さも教えてくれました。

FGSで留学を目指す皆さんに伝えたいこと

上智大学には、豊富な留学制度と豊富な提携大学の選択肢が整っています。私は、アメリカ英語を学びたかったためアメリカ合衆国のみに出願しましたが、自分の興味分野や言語に合わせた地域への出願ができることも、上智大学の留学制度の大きな魅力であると感じます。

留学準備は決して楽なものではなく、コロナウイルスの蔓延により、通常に比べると出発前の事前準備もかなり必要でした。心が折れそうになることもありましたが、それらを乗り越えたからこそ、念願叶った一年間の交換留学は本当に充実したものとなりました。みなさんも留学を志すにあたり大変なこともあるかと思いますが、諦めずに最後まで頑張ってほしいと思います。

上智大学、そしてFGSは、自分の行動次第で何にでも挑戦できる環境が整っています。そして皆さんが挑戦する際には、それを陰で支えてくれる方々がたくさんいらっしゃいます。皆さんの未来に待っている素晴らしい出会いを楽しみに、ぜひ多くのチャレンジをしてほしいと思います!これを読んでくださっている皆さんのこれからの生活がより充実したものになるよう、心からお祈りしております。

グラウンドキャニオンから臨む朝日


西部劇に出てきそうなアリゾナ大学のキャンパス

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