留学・国際交流

世界中の仲間と出会えたイギリス留学

参加学生氏名:
田中 厚好
メジャー:
中東・アフリカ研究
入学年度:
2020年度
渡航年度:
2022年度秋学期~2023年度春学期
種  類:
交換留学
渡航先国 :
イギリス
企業・受入先:
International Development, University of East Anglia(UEA) 

イギリスに留学し、University of East Angliaで勉強したかった理由

私は中高生の頃から大学生になったら1年間の長期留学をするだろうなと頭の片隅で考えていた。そして大学生になったが、気づいたら新型コロナウイルスが流行っていて海外へ行くことすらままならない状況になっていた。このままだといつの間にか大学生活が終わってしまうと思い、1年生の秋ごろから英語の勉強(特にTOEFLやIELTSの資格)を本格的に開始し、2年生の9月に応募、3年の秋学期から留学できるようにスケジュールを立てた。私は兄弟がおり、親から1年延ばして大学を卒業するのは難しいと言われていたため、4年での卒業を考えていた。それ故に3年の秋学期と4年の春学期を使った交換留学が自分には留学のスタイルとしては最も合っていた(交換留学だと費用も私費留学などに比べると格段に抑えられるのが魅力だった)。交換留学とは言えある程度の金額はかかるため、必死に奨学金を探し、2つの団体に応募、見事どちらも合格することができてかなりの費用を奨学金団体に負担していただいた。これらがなかったら私は留学することができていないため、奨学金団体およびその時必死に頑張った自分にも大変感謝している。留学までの間にはTOEFLを1回、IELTSは3回受けて見事目標としていたスコアを取ることが出来、交換留学生として選ばれた。

University of East Anglia(UEA)を選んだのには3つの理由がある。1つ目は、私が上智でも専門として学んでいたアフリカに関する開発(国際協力)に関する研究が大変盛んだからである。イギリスは開発学の発祥の地であり、アフリカにも多くの植民地を持っていた。その関係でたいへん研究が盛んで、特に同大学にはアフリカを専門としている教授がたくさんいたため、ぜひ同大学へ行きたくさんの教授と話して様々なことを学びたいと思っていた。2つ目にイギリスへ留学すると、他のヨーロッパの国へ気軽に旅行できるのも魅力だった。私はヨーロッパの教会や様々な建築物が好きで、それをイギリスに暮らしながら日常的に鑑賞することが出来るのは夢のようだった。3つ目に、イギリスには世界中から留学生がやってくるため、世界中の人々と交流することができると思ったからである。

4年で卒業することを考えていたため、留学する前からゼミの先生としっかりと話し合いを行い、留学中もゼミの授業にオンラインで参加させてもらえるように調整したり、留学中から卒業論文の準備を始められたりするような話をした。そのおかげで帰国後もスムーズにゼミに復帰できた。

激動の1年間

留学先大学では希望していた通り、日本にはない視点から開発学について学ぶことが出来た一方で、授業のスタイルもディスカッションが多かったり、事前のリーディング課題や動画を視聴する課題が大変多かったりと最初は苦労していたがだんだんと慣れていった。授業を履修していない先生とも個別にコンタクトを取り、アフリカや開発学に関する様々なお話を聞くことが出来た。さらに曇りばかりで空気が乾燥しているイギリスの天候は、晴れが大好きな自分にとってはかなり厳しく、最初は風邪をひいたり、一時期は新型コロナにかかってしまったりしたが、友人の力を頼り何とか回復することができた。このように留学前半は苦労したものの、後半になってくるとだんだん楽しくなってきて体調も崩すことがほぼなくなった。

また大学には様々な国籍の人がいて、本当に色々な考え方やバックグラウンドを持つ人と共に学ぶだけでなく、日々大学の寮という狭い環境で暮らすことが出来たのは大変貴重な経験となった。毎日のようにご飯を食べながらお互いの国のこと(流行りの音楽や政治、宗教、食文化、慣習など多岐にわたる話題)や専門に勉強していることなどを語り合った日々は一生忘れることのできない思い出である。もちろん良い出来事だけでなく、時にはキッチンを汚く使っていることで怒ったり、知らない間に自分の買った食材が取られていた時は喧嘩になったりしたこともあったがそれも寮ならではの出来事として今では笑い話である。また仲良くなった人と近くの町へ日帰り旅行をしたり、一緒に川でボートを運転したりしたあの日は本当に忘れることのできない大切な思い出だ。 地元のNorwich大聖堂
小さな田舎街ですが、中世にできた立派な教会が多くあり毎日の生活を癒してくれました

多国籍の色々な世代の人(私の大学は大学院も有名で、私は歳が10歳くらい上の大学院生と特に大変仲が良かった)と過ごすことで、これからの人生の道筋を得ることができたし、既に国際協力の世界で活躍されている方たちと様々な話題を議論することができたため、将来留学先大学でできた友人と一緒に仕事ができることを楽しみにしている。

留学を通して得られたものは大きい

上記したように留学を通して得られた世界中の優秀な友達と彼らから得た様々な価値観や考え方は何にも代えられないものだと思う。そして留学前はできなかった英語もかなり話せるようになり、今ではオンライン英会話の生徒ではなく講師側を務めることが出来るようになった。 帰国直前の5月後半、大学の敷地内で仲間とBBQ

さらに今まで日本の一地域にしか住んでこなかった自分にとって、1人で外国に住むという経験は大変大きく、今後も日本ではなく外国で暮らしたいという展望が大きくなった。ただ短期で訪れるのではなく、長期でその場所に住むとそこの地域の住民としてその地域を見ることができるため、旅行者とは異なる目線でその地域を捉えることができる。行きつけの店が出来たり、その国の課題などに気づけたりすることもある。それこそが長期で住むことの魅力だと実感した。そのため、もともと私は卒業後直接大学院に行き研究を深めるという進路を考えていたが、そうではなくNGOなどに就職して途上国に一定期間住みその国の課題を分析した後で大学院に行き、研究を深めようという進路に変わった。

FGSで留学を目指す皆さんに伝えたいこと

上智大学には本当にたくさんの提携校があり、自分が行きたい国の行きたい大学が必ずあります。奨学金のプログラムも本当に充実しているので、自分で調べたり上智の職員の人に相談したりしてぜひ一度長期の留学にチャレンジしてみて下さい!上智での学びも現地の大学で本当に役に立つことばかりなのでしっかりと日本にいる間に準備して海外に向かうことをおすすめします。ぜひ上智大学の制度をフルに活用して、自分のやりたいことを突き詰めてください!応援しています。

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