留学・国際交流

「刺激的なテキサス留学」

参加学生氏名:
伊藤 満利
メジャー:
アジア研究
入学年度:
2017年度
渡航年度:
2019年度秋学期
種  類:
交換留学英語集中コース
渡航先国 :
アメリカ合衆国
企業・受入先:
St.Mary’s University, Texas

私は2年次の夏休みに上智の学生NGOの活動の一環でフィリピンに1か月間滞在していました。その際に、自分の実践的な英語力の低さを実感し、交換留学の英語集中コースに参加しようと決意しました。

出発前の準備では、先輩方の帰国レポートを読んだり、上智の留学前講習を受けたりしました。私は渡航前に留学先大学との手続きでトラブルがあり、ビザ発行に必要な書類が渡航2週間前になっても届かないという状況に陥りました。非常に焦りましたが、上智のグローバル教育センターの方々に何度も相談し、問題を対処していただいたおかげで予定通りに渡航できました。自分では対処しきれない問題に直面した時など、いざという時にはしかるべき所に臆せず自分から助けを求めることがいかに大切かを渡航前から実感しました。

留学先大学では、平日は朝から夕方まで英語講座を受けました。同じクラスの生徒は世界の様々な国から来ていたため、様々な宗教、文化、人種の友人らと学ぶことができ、自分とは違う価値観に常に触れることができました。また、授業は能動的な参加を求められるものが多かったです。クラスメイトとディスカッションしたり、エッセイを書いたりなど、インプットだけでなくアウトプットの練習を授業内でも沢山行うことができ、自分の苦手なライティングとスピーキングを訓練することができました。
また、上智から一緒に渡航した日本人の友人とは、普段は日本語をなるべく使わないように意識したり、友人が努力しているのを見て自分も刺激を受けたりし、お互いの英語力を高め合うことができました。

受講していた英語講座には現地のアメリカ人の学生は一人もいませんでした。そのため、彼らと友人になるためには授業外の時間でなんとかして交友関係をつくる必要がありました。食堂で自分から声をかけたり、逆に声をかけられたり、国際交流会に参加したりしながら現地の学生と交友関係を築きました。語学力に自信が無い状態で見ず知らずの現地の学生のコミュニティに飛び込むことはとても勇気が必要でしたが、コンフォートゾーンから抜け出し、自分の殻を破ることができました。留学へ行ったことにより、以前よりも少しだけ開放的な性格になり、受け身でなく自分から行動する力を得ることができたと感じます。

留学先はテキサス州で共和党支持者も少なくなく、また、銃社会です。滞在中は同州内で銃乱射事件が起こりました。現地の友人はみな自衛意識が高く、銃が当たり前の社会だったので日本での銃に対する考え方との違いに驚かされましたし、銃社会について考えさせられました。また、南部のため、移民や様々な人種、宗教の人が入り交ざった学内環境だったので、より様々な社会問題について考えさせられるきっかけになりましたし、FGSで学んだ知識があったからこそ気づけたことや現地の友人らと社会問題や歴史といった日常に隠れた様々なトピックスについて深く話し合えたこともあったと思います。

これからも、仕事またはプライベートの生活で時には勇気をもって自分の殻を破ることを怠らずに、成長していきたいと感じさせられる充実した留学生活でした。FGSで学んだことは、海外に渡航し、現地社会を見る際にとてもためになります。知らなかったら「ふーん」で終わらせてしまうことにも、FGSで学んだことを基により多角的に考えを深めることができます。見ることができる(気づくことができる)社会の事柄を広げ、自分が普段みている社会の解像度を上げるには、FGSはぴったりだと感じます。

サンアントニオ市の中心街 リバーウォーク

現地の友人らと遠出した時に訪れた歴史資料館の船

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