留学・国際交流

「アメリカ南部へ留学して。 ~Everything is sweeter in the south 」

参加学生氏名:
浅野 光璃
メジャー:
国際政治論
入学年度:
2016年度
渡航年度:
2018年度秋学期~2019年度春学期
種  類:
交換留学
渡航先国 :
アメリカ合衆国
企業・受入先:
University of Georgia・International Affairs

私は高校の時にサウスカロライナの Clemson 大学のサマースクールに参加し、優秀な学生に囲まれて学びました。自己成長できる環境が整っているアメリカの大学で再び勉強したいと感じたのと、高校生の時からアメリカの大学への留学に興味があり、留学制度の整っている上智大学に入学したという理由から留学しました。アメリカという、近代の国際政治史の中でプレゼンスが強く、あらゆる影響を与えた国で政治を学ぶことに意義があると思い、アメリカを留学国として選びました。中でも共和党支持者の多い地域である南部地域では日本にいては学べないことを学べる機会になると思い、高校の時に一度勉強しに行ったこともある、ジョージア州へ留学をしました。小さい頃からダンス、ミュージカル、大学に入ってからはゴスペルをやっていて、本場で是非経験したいと思ったこともあり、ダンスや音楽の学部も充実しているジョージア大学で学ぶことを決めました。

出発前には体験レポートを読み、先輩方と連絡を取り、情報収集しました。事前にOGと顔を合わせていたことで、実際の雰囲気や細かい手続きについてアドバイスをもらいました。勉学に関しては、アメリカ政治に関連する授業をたくさん履修し、政治や社会に対する疑問をたくさん作りました。自分でアメリカでの一年で何を深掘りしたいのか、何を学びたいのか明確にしていたことで1年間の留学生活中にホームシックになることや、飽きることが全くありませんでした。上智大学も留学先の学校も様々なオリエンテーションを用意してくれたこと、そして同じ大学に行く仲間と事前に何度も打ち合わせできたことで、不安が殆どない状態で旅立つことができました。

歴史のある学校で何不自由なく、期待をはるかに超えた生活でした。勉強環境はもちろん、私生活や人間関係にも恵まれていて、まさに「充実」を日々実感しました。専攻の international affairs や、政治学以外にも Jazz dance, tap dance, American African ensemble choir なども履修して、昔から大好きなアメリカの芸術面も堪能しました。ゴスペルの起源であるスピリチャルゴスペルを歌う授業に通年参加していたこともあり、ローカルの仲間がたくさんできました。外部のワークショップに連れて行ってもらったり、学校のコンサートで歌ったり、地元の学生同様のキャンパスライフを楽しめました。

African American Choral Ensemble の様子

南部は本当に人が温かいです。”Everything is sweeter in the south” これを常に感じていました。人々が隣人に対して愛を持っている場所で、常に人からの愛に触れて幸せに暮らすことができました。
上智大学で三年生前期までの間にアメリカ政治系の授業や外交政策、東アジアの勉強をしっかり頑張っていたこともあり、ジョージア大学の優秀な生徒とのディスカッションに怖じけず積極的に参加することができました。帰国後もディスカッションの際は常識や固まった価値観に囚われず様々な視点から物事を分析できるようになり、ゼミや政治の勉強に活かすことができました。

南部の歴史からアメリカを学ぶことができ、自分で物事を分析するときの視点が中立的に、かつ、クリティカルにも考えられるようになりました。自分が知らない地域や全く違う価値観を持つ人と過ごすことで視野が広がったと感じ、南部でしか学べない大事なことを多く吸収できたと思います。

キリスト教系の大学である上智に通っている縁もあり、宗教をしっかり学ぶことも心がけました。アメリカ南部は敬虔なクリスチャンが非常に多いのですが、自分の信仰をもつマイノリティもたくさんいました。そのような環境で自分の宗教とは、価値観とはなにか考えさせられることが多くありました。
友人の教会へ一緒に足を運び、バイブルスタディに参加してキリスト教について学びました。自分があまり知らなかった宗教を深く学ぶことで、自分の持っていたバイアスや偏見、先入観に気づくことができました。そして、隣人愛をもつクリスチャンコミュニティの中で自分自身も他人に対して優しく寛容になれた気がします。 大きな自己成長につながった 1 年だったと強く感じています。南部はやはり人と人の関わり合いが濃くて温かいです。忙しい喧騒の街、東京にいたら忘れてしまう人間らしい気持ちを味わいながら過ごせました。

私は小さい頃から国際的に活躍する人間になりたいと考えてきました。具体的な夢ではないものの、この軸が私を突き動かしてきました。私はこの軸を基に国際社会に貢献できる人になっていきたいと思っています。自分がこの 4 年間で培った中立的かつクリティカルな視点はどのフィールドでも必ず要してくる能力であると感じます。その能力を更に磨き、自分のバイリンガルスキルもさらに伸ばし、自己成長していきたいです。 留学や FGS での経験を通して思うことは、自分次第でいくらでも環境も気持ちも未来も「変えられる」、ということです。何でも変えられる、その可能性は自分の内に秘めています。いくら大変でも自分の向き合いかた次第で楽しむことはできるし、いくら不安でも怖くても一歩踏み出してみるのは自分次第です。文句を言うことはとても簡単ですが、その前に自分で行動を起こしてみて見つめてみるそのプロセスの重要性を感じました。

踏み出す機会が十二分用意されているこの学部だからこそ自分次第でいくらでも未来を変えていけます。留学制度に関しては日本の大学の中でも特にとても充実し、整っている大学です。一歩自分の知らない世界に踏み出し、そこで暮らし、学ぶ経験は自分の人生の中でもとても強い糧になること間違いありません。総合グローバル学部で、世界のあらゆることを研究し、国際社会を俯瞰できるようになれば今後どのようなフィールドでもその基盤が自分の強みになると思います。

留学先の友人たちと

私はこの学部に入学し1度も後悔したことがありません。いつも果敢に新しいことに挑戦したり、研究に励んだり、夢を追いかけたり、自分の興味を深めようとするキラキラした素敵な仲間たちに囲まれた環境で、高い意識を持って学べるこの学部でよかったと毎日感じていました。

振り返れば自分は、正直ほかの真面目な高校生に比べて勉学に意欲的な高校生ではありませんでした。しかしこの学部に入って、尊敬できる素晴らしい教授と優秀な生徒に囲まれて学ぶ中で学ぶ楽しさや好奇心のワクワク感を感じるようになりました。大学で課される課題や研究はとても楽しくて、授業がない休暇期間は物足りなくて仕方なかったほどです。目の前のことを全力でやっていると結果もついてくると確信できるようになりました。自分を信じて、仲間から刺激を受けて、尊敬できる教授の授業を受けられるこの学部は私に取って夢のような 4 年間でした。

将来の夢、進路、高校生のうちから考えないといけないのは正直不安で、無理やりのような気分になることもあると思います。この学部ではどのような仕事にも必要になる思考能力、論理的処理能力、言語能力、クリティカルに考える能力、社会問題について当事者意識を持って考えられる力など、あらゆる能力を伸ばす機会が用意されています。自分次第でいくらでも大きく成長できる環境だと思います。
言い換えれば、自分次第でどのような仕事にもつけるようになれます。そして4年間を通して自分はどのような能力に長けているのか考え、自分を見つめられる機会がたくさんあると思います。優秀な仲間と、整った環境が用意された学部で4年間もかけて進路を考えられると前向きに考え、当学部に入学するという選択肢はとてもよいと思います。

今の時点で国際的に活躍する人間になりたいと考えている方にはとてもいい学部だと思います。世界中のことを自分が勉強したいだけ学ぶことができ、留学制度もとても充実している上智大学は刺激にあふれています。夢に毎日近づいていける環境だと思います。 毎日が知的好奇心の「ワクワク」にあふれたFGSは無二の学部だと感じます。 私は FGS というツールを使ってたくさんチャレンジし、大きく成長できたと強く感じます。
Wishing y’all the best!

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