学びの多かったスウェーデン交換留学
留学を決めた理由
私が留学に関心を持ったきっかけは、入学後との友人との出会いです。海外在住経験が長い友人や長期留学経験のある友人と授業を共にし、日々を過ごす中で、これまでの自分のコミュニティでは得られなかった視点や考え方に触れ、私自身も留学で自分の視野をもっと広げてみたいと考えるようになりました。留学に行きたいと思ったときには、3年次の留学締め切りが近く、次のチャンスは4年次だったため就活の波からはずれることに不安を感じていました。ですが、教授や両親と話し、右に倣えで将来を考えず、今できること、したいと思うことを大切にしたいと考え留学を決めました。
留学先を選ぶ際には、学びたいことももちろんですが生活するうえで自分がわくわくする、知りたいと思う国はどこだろうという観点から探し始めました。多くの国が集まり人や文化の交流が盛んそうなヨーロッパを選択し、最終的には、文化的側面、高福祉に興味があるスウェーデンを希望しました。
授業、私生活
留学先では、社会福祉についてジェンダー的視点や政策的視点から学ぶ授業やスウェーデンの文化生活について学ぶ授業を受講しました。個人やグループプレゼン、グループディスカッションが多く、より能動的に学ぶ姿勢や自分の考えをもたなければと思わされる機会が多くありました。ただ、概要や基礎的な授業が多く内容が重複する科目がいくつかあったため退屈に感じることもありました。留学先を選ぶ際に、事前にもっとカリキュラムについて自分の関心と照らし合わせて授業方法・内容を比較し吟味すべきだったと少し後悔しています。
私が留学したウメオという地域は都市部から離れた土地にあるため商業施設が少なく、その分自然や人との時間を楽しむ機会が多い環境でした。休日には、それぞれ料理を持ち寄って一緒に食べるPotluck party をしたり、近くの湖や川でピクニックをするなどして過ごしました。 部屋から見ることができたオーロラ
帰国後は、スウェーデンで暮らしてみたいと思うようになり、就活の際にはそのことを頭に業種選択をしました。まずは日本で働こうと思っているので、留学で得た人生観を忘れず目標に向かった努力をしたいと思っています。 街の美術館から見えるウメオの景色
FGSで留学を目指す皆さんに伝えたいこと
留学を通していろいろな困難に出会い自分自身をよく知り、新しい素敵な出会いや学びがあった10か月でした。後悔はどうしても出てきてしまいますが、それと同じくらいに得るものも大きい貴重な経験でした。どんな些細な理由でいいので留学してみたいと思った方は一度挑戦してみてください!実際に行かないと分からないことや経験できないことが沢山あると思います。
また、ありきたりですが、留学に行く方は、限られた期間の中で何か目標を短期・長期でもって、日々を大切に過ごしてほしいと思います。私は、留学先でしたいこと、今だからそこでしかできないことがある一方で、大学の勉強や私生活などに追われ、目標を立てないまま時間が過ぎてしまったことを一番後悔しています。振り返ると、英語かつ多文化でのコミュニケーションの環境下で自分のベストを尽くしていたようにも思いますが、もっといろんな挑戦や経験ができたのではないかと今でも考えています。私の後悔が誰かの役に立てると幸いです。応援しています。