進路

刺激的な4年間

進路区分 就職(企業)
進路先 株式会社アシスト
氏名 村松 野乃佳
メジャー 市民社会・国際協力論 マイナー 中東・アフリカ研究
入学 2019年4月 卒業 2023年3月

FGSで見つけた就活の軸:
私の内定先はソフトウェアを販売する企業です。私は企業選びの判断材料の1つを「新しいことを学び続けることが求められる環境」として、就職活動を行っていました。技術の進化が著しく、常に最新技術を学び続ける姿勢が必要なIT業界が私の希望と最も一致すると考え、最終的に内定先の企業に決めました。

新しいことを学び続けることに重きを置いた理由には、FGSでの学びが影響しているように思います。政治、文化、ジェンダー、歴史など、様々な分野と様々な国や地域のかけ合わせのようなFGSでの学びは、難しくも刺激的でした。当時は正直、単位のためにがむしゃらに授業を受けていたこともありました。ですが毎回新しい知識を得られることは、純粋におもしろい、楽しいと感じていました。そして、就活を通して将来どんな社会人になりたいか考えた時、FGSでの4年間のように日々新しいことを吸収する社会人になりたいと思いました。皆さんが今後、就活で自己分析をする際など自分を見つめ直す機会があったら、おもしろいと感じる授業や自分の授業の受け方にも自分を知るヒントがあるかもしれません。

FGSで良かったと思うこと:
私がFGSを選んだ理由の1つは、留学のチャンスが多いことでした。しかし当初留学を予定していた2年生の春、新型コロナウイルス感染症の流行により、留学は諦めざるを得ない状況となりました。その当時はかなり落ち込みました。しかし今振り返ると、それでもFGSを選んで良かったと思えています。

FGSでは学びの幅が広い分、何を学ぶかを自分自身で決めて、貴重な4年間という時間を使うことができたからです。1・2年では授業で世界中の様々な問題や文化、コロナを含めた世界各国のリアルタイムの状況を学んだことで、物事の見方や考え方が変わりました。3・4年では徐々に自分が関心のある分野を絞って深い内容を学び、最後には卒論を仕上げることができました。留学ができなかった代わりに生まれた時間では、第二外国語で履修していたトルコ語をじっくり勉強したり、様々な分野の本を読んだりと、時間をかけて自分の興味に向き合うことができました。

また、留学しないと視野が広がらないのでは?と自分が決めつけていたことにも気づきました。今思うと、留学すれば何かが変わると、私は留学に対して過剰な期待をしていました。そんな他力本願な状態で留学しても、きっと何も得られなかったと思います。留学にこだわらず、「日本から見た世界」と「世界から見た日本」の両方の視野を得られたのは、FGSならではの学びだったと思います。

FGSを目指す皆さんに伝えたいこと:
FGSでは学びの内容と同様、出会った人々が本当に個性豊かで、みんな様々なバックグラウンドを持っていました。これはどの大学・学部でもいえることかもしれませんが、FGSは特に学生の個性がカラフルであるように思います。先生方はもちろん学生同士でも、話していてハッとさせられたり深い議論になったりしたことがありました。同年代で刺激し合える環境として、とても良いのがFGSだと思います。

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