受験情報 |
ジャーナリズムを学ぶ、そして 真に良識ある社会人の育成を目指す
「新聞学科」という名は古いのだろうか?マスコミ批判はやさしいが、
「学ぶ」となると覚悟がいる。
マス・メディアと社会に関心のあるあなたへ送るメッセージ。
「新聞」学科は古い?!
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学問の総合化と細分化が急激に進展している現代社会において、とりわけマス・コミュニケーション、 マス・メディア研究は「学問の十字路」と称されるほど研究領域・対象が広範囲です。 いわゆる「マスコミ関係講座」は全国150近くの大学、60以上の短大にあります。 しかし、学部学科として独立して学ぶことができるところはそう多くありません。 |
中でも、上智大学新聞学科は、わが国の新聞学の権威、小野秀雄教授の努力により日本で初めて設置され、70年の歴史をもつ学科なのです。今日では、新聞ばかりでなく、マス・メディアの発達と進歩に合わせ、放送学関係の科目や実習、国際コミュニケーションなどの領域も増設され、時代に対応した内容が学べる体制となっています。マスコミ界を目指す学生の養成のみではなく、ジャーナリズム、 マス・コミュニケーション研究と幅広い視野を持てる学生の養成ために、大学院も開設されています。 |
こんな力、育てます!
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☆分析力
自分のオリジナルを活かすには、他人のオリジナルを知れ。やみくもに
突き進むのではなくしっかりとした分析結果も考慮に入れなければ
それはオリジナルではないです、単なるひとりよがり。分析にも
自分らしさが出てきます。冷静な目を養う必要あり。
☆創造力
自らものを生み出し、自分のオリジナルのものとして世に送り出していく力。
マニュアルに沿った型どおりの作業は誰にでもできる。情報という素材をいかに
活かすかはこの想像力次第。そしてこの力は企画力へとつながっていくのです。
☆実践力
どんなにすばらしい企画を立てられても、それを形あるものにできなければ
俗にいう企画倒れ。インターネットをはじめ、いかに技術・自分の頭を 駆使し、
見せられるか。情報の中から自分の情報をよりすぐり、見せる力。
誰もが持っているけれど、刺激がなければ目覚めない力。
現代の学生に欠けているこれらの力。
上智の新聞学科があなたの刺激になります!
そして、上記のような力をつけるために、私たちは日々こんな姿で学んでいます。
力を育てるのは私たち自身。そのボタンを正しく掛け直してくれる、
つまり適切な時に適切なサポートをしてくださるのが8人の先生方。
カリキュラム
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@全学共通科目・・・・・・・4年間に幅広い知識を得るための科目。
A学科科目・・・・・・・・・・・専門領域から成る。
必修科目はコミュニケーション、マス・コミュニケーション、マス・メディアの基本的な特徴、組織、
機能、影響・効果などについて学びます。いずれも、将来ジャーナリズムの世界に入った際必ず役立つ
ニュースについての 識見を高め、報道における倫理感覚を磨く講義が行われます。 現場に進まない
人にとっても、現代社会において マス・メディアとの関わり方、「情報の賢い受け手」の在り方を学ぶことができます。
選択必修科目群には、個別的に
A. メディアの特質と機能を学ぶ「新聞論」や「放送論」「出版論」、
B. アジア、ヨーロッパ、北米と国際的な視野で外国ジャーナリズム、
C. 内外の時事問題を学ぶ科目
の3つがあります。いずれも、選択科目と有機的な関連性をもっているのが特徴です。
●選択科目のひとつ「ジャーナリズム特殊」は毎年講義内容が変わる科目で、 政治、科学ジャーナリズム、 フォトジャーナリズム、女性とメディア、映画、 ルポルタージュ論、 ポケモン問題などのようなテーマで開講されます。 ●マス・メディアが送り出すニュース、情報に積極的に対峙し、考える力を養う トレーニングの場となるのです。 また放送制作に関心のある学生は、「テレビ制作」をとることにより、 高度の番組制作に挑戦することができます。 ●「演習」は2年次から学ぶゼミのことです。 指導教員のもと、1学年あたり教員1人に学生が10人程度と小人数です。 そのため、教員、学生が親しく学びながら自主的な研究を行い、 具体的に学問への磨きをかける場であり、 4年次に「卒業論文」の執筆指導を受けることになります。 |
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指導教授はゼミ、卒論指導ばかりでなく、 進路や就職などの相談にも応じます。
教員スタッフはマスコミ研究者として歩んできた教員とジャーナリズム現場の 出身者によって構成されていますが、
現在マスメディア各社に勤務する現役ジャーナリストの講義が多く聞けるのも特徴のひとつです。
新聞学科生のある一日
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ある火曜日の午後、テレビセンターのスタジオは20人余りの学生の熱気に包まれていた。
毎週行われるジャーナリズム実習だ。
「では、これからカメリハいきます」
「カメラさん、フロア・ディレクターさん。準備いいでしょうか」
実習を行っているクラスもあると思えば、別のクラスの1年生はノートパソコンや原稿用紙をたずさえ、
課題の記事の執筆に追われていた。3時の締め切りまでに書かなければいけないらしい。
ニュースにならないような記事は即ゴミ箱へ、ジャーナリストの精神は卵のころから植えつけられるのだ。
さて、またある教室では「コミュニケーション論」の授業が行われている。
「どうして安室の結婚で号外を出したり、広末の登校が夕刊一面で報道しなきゃ
いけないの?ジャーナリズムとしてもっと報道すべきこともあるのでは」
「いや。それは違う。ジャーナリズムの根本は、相互に批判することによる
健全な社会の発達を目指すものなのだから、その材料の提示が必要」
「そもそも健全な社会とは何か」
と、学生の議論が続いている。
これが、1年生がまず学ばなければならない基礎科目のひとコマです。
新聞学科は設立当初の「新聞記者の養成を唯一の目的」もさることながら、マス・メディアの発達による、
より多様な現代マス・コミュニケーション社会において、(マス)・メディアの機能や役割を考えることができる
知識の取得、 すなわち「理論にも偏せず、実技にも偏しない幅広い教育をめざして」います。
それは必ずしもジャーナリズムの世界に 進まずとも、理性的かつバランスのとれた学生を育て、
社会に送り出すこと、「真に良識ある社会人」の育成を 目的としているからです。
それは上智大学大学の健学精神のひとつでもあります。
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