リオパラリンピックに学生・教職員の調査団を派遣

リオのバリアフリー
リオ市内の公共交通機関や観光地などのバリアフリー状況を視察しました。地下鉄やBRT(バス・ラピット・トランジット)は、予想以上に設備が清潔に保たれており、ハード面での改善が進んでいる事を実感しました。 観光地についても、車いす対応の設備を幾つも確認することができました。
コパカバーナ海岸-ビーチに車いす使用者用のテント。車いすを置き、スタッフがビーチまで案内する。 ポン・ヂ・アスカール-頂上まで上れる車いす用のロープウェイが設置されていました。 スーパーでも優先レジが設けられています。
いよいよ開会式
9月7日はマラカナンスタジアムで行われた開会式に参加しました。
“EVERYBODY HAS A HEART“(障害のある人もない人も、みんなハートを持っている)リオパラリンピックのメッセージです。

「トランスフォルマ」プロジェクト
Transforma(トランスフォルマ)は、リオ2016オリンピック組織委員会と教育省が連携して2014年に始めた教育プログラムで、小学校から高校までの生徒が、競技体験を通じてオリ・パラスポーツの知識を深めさせるプロジェクト。 競技会場でトランスフォルマ・マークのシャツを着た生徒たちを発見、早速インタビューをしました。「パラリンピックを通じて、パラスポーツや障害を持つ人々への意識が変わった」と話していました。
スタジアム、競技会場の様子
会場では鉄骨むき出しの仮説スタンドや仮説スロープが多用されており、ハード面の課題は多く見られました。ただ、選手を含めて観客からも多きな不満は聞かれなかったそうです。
山ほどある課題に悲観的になるのではなく、お互いに協力し励まし合い、乗り切れたことの喜びを共有し賞賛するカリオカ(リオの人々)。2020東京はもちろん、その後の共生社会構築の礎ともなるユニバーサルマナー習得の必要性を肌で感じることができました。

「ハード(施設の整備など)も大事、でもハート(人々の思いやり、暖かさ)はもっと大事!」
市バスは車いすリフト付き、スタッフも待機してました 競技場の入場口にも優先列がありました 骨組みがむき出しの仮設スタンド ブラインドサッカー会場にあった点字案内 車いすの方と健常者が一緒に座れるように工夫された観客席 視覚障害者の競技では、場面によって観客同士で「シーッ!」と呼びかけけ合う 車いすテニス ブラインドサッカー 車いすバスケットボール