2020年1月22日オリンピック・パラリンピック×上智 インタビュー vol.04

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ボランティアに参加した二人の学生
左:神野さん 右:三原さん

ラグビーワールドカップ2019日本大会ボランティア

外国語学部英語学科3年
神野 帆夏(じんの ほのか)さん    

国際教養学部国際教養学科1年
三原黎香(みはら れいか)さん    

第4回となる「オリンピック・パラリンピック×上智 インタビュー」は、昨年日本で開催され、多くの影響を与えた「ラグビーワールドカップ2019日本大会」にボランティアとして参加した、外国語学部英語学科3年神野帆夏さん、国際教養学部国際教養学科1年三原黎香さんの2名にインタビューをしました。

―今回、ボランティアに応募しようと思ったきっかけは何かあったのですか?

神野さん:2019、2020年と国際的なスポーツイベントが続くと知り、ボランティアとしてイベントに参加したいと考えていました。ラグビーは高校時代に応援部での活動を通して縁があり、加えて語学が好きでボランティアとしての活動に活かしたいと思い応募しました。

三原さん:ラグビーワールドカップのような大規模な国際大会が身近な場所で開かれるのは人生で初めてでしたし、丁度2019年にボランティアに参加できる18歳になるので、ボランティアの募集を知った時、とても大きなチャンスだと思いました。観戦という形での参加ももちろん魅力的でしたが、大会を裏側から観る体験をしたいと思い、ボランティアへの応募を決めました。

インタビューを受ける学生
インタビューを受けるふたり

―選考や研修はどんな感じでしたか?

神野さん:2018年4月に応募し、8月から全国の応募者を対象に約4ヶ月かけてインタビュー・ロードショー(採用面接)が実施されました。そこで応募総数3万8千人から1万3千人まで絞られ、最終的に結果通知が来たのは2019年1月でした。 ボランティアが決まってから、まずE-learningでラグビーワールドカップについての基礎知識とボランティアとしての注意事項等を受講しました。その後、任意参加のオリエンテーションが開催され、今回のボランティアはチームノーサードという名前がついているのですが、そのフィロソフィーを学ぶような研修がありました。

三原さん:応募時に希望のポジションを3つ出したのですが、私たちは第1希望の東京会場のメディアオペレーションに決まりました。その後、開催1ヶ月前に役割毎の研修が行われ、活動内容やルール説明などがありました。あとは2~3日前にスタジアムに入って、実習形式のロールトレーニングをする感じでした。

スタッフID
スタッフID

―実際にどのようなことを行ったのですか?

神野さん:メディアオペレーションの業務は、メディア関係者がスムーズに取材ができるようなサポートを行う業務になります。私はメディアの受付を担当することが多かったです。来場するメディア関係者の所属と名前を確認し、紙のリストと照合し、試合会場に入るために必要なチケットとミールバウチャーを渡します。
観客の来場チケットと違って、とてもアナログな作業ですし、なかでも日本対南アフリカの試合では400人以上の海外メディアの方が来たのでとても大変でした。

三原さん:入場したメディアの方はスタジアム内のメディアワークルームという試合前後の時間に作業する部屋に入ります。ここでも私たちボランティアが、スケジュールや各施設の場所、Wi-Fiなどについての質問に答え、軽食や飲み物の補充を行います。
そして試合の開始が近づくとペン記者の方を記者席に案内し、質問対応、映像を撮影していないかのチェックなどを行います。
撮影を行うメディアの方は抽選で場所を決めて、ピッチサイドに誘導します。このフォトと呼んでいたボランティアのポジションは試合をピッチサイドで見られるので人気でした。グランドの4つ角に1人ずつ前半と後半に分かれて計8人が担当できるので、メンバーで順番に担当していました。

神野さん:試合後は選手が戻ってくるミックスゾーンの記者と選手を隔てるバリアのセッティングや記者の録音機を箱で回収して選手の口元で持つなどします。
他には記者会見のマイクランナーなども。

インタビューを受けるふたり
インタビューを受けるふたりとスタッフID

―参加してみて良かったこと、逆に難しかったこと等は何かありますか?

神野さん:良かったことは、国際スポーツイベントの裏でメディアの方々のお仕事の様子が見られたことです。特に翌日の紙面やネットニュースを見た時に、彼らの仕事が国際スポーツイベントの社会的な成功、盛り上がりに繋がることを知り、大変勉強になりました。逆に難しかったことは、想定外に事態が多発した際にもスムーズに運営するには何が最善の策なのかを考えることでした。組織委員会の方にも現場での状況を踏まえて積極的に改善策を提案しました。自分のアイディアが採用され、多くのメディア関係者の方から“arigato!”をいただき、全世界に発信されるメディアの一助になれたと実感できたことがとても嬉しかったです。

三原さん:仕事内容は大まかにしか決まっていなかったので、ボランティアで課題の発見・解決(ワークルーム内の貼り紙や、記者席へのゴミ袋持参など)をしながら仕事の詳細を決めていく要素が大きかったと感じています。
組織委員会の人たちもボランティアの意見をかなり聞いてくれましたので、ゼロからチームみんなで一緒に作っていく感がありました。
このように、大きな大会で主体的に考え、行動する経験をできたことが良かったと思います。難しかった点は、責任ある仕事を、限られた時間の中でミスなく行うために判断力・行動力を駆使する必要があったことだと思います。

ボランティアユニフォーム
ボランティアユニフォーム姿

神野さん:メディアオペレーションのメンバーは私たちと他大生の3人以外はキャリアのある方々だったので、そこも学ぶことが多かった点です。PR会社の出身者も多くスポーツマーケティングついて知ることが出来ました。

三原さん:相手をした記者の方々は、観客では無くて仕事をしに来た人達。皆さんの熱意やプロフェッショナル感がとても伝わって来ました。そんな仕事ぶりを見ていると、どんなところに行っても、自分たちのために仕事をしてくれている人がいるのだと実感しました。

集合写真
集合写真

―今回の経験を今後どのように活かしていきたいと思っていますか?

神野さん:まずは、来年度開催される東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会にも活かしたいです。参加国はさらに増えますし、もっとダイバシティ―な環境になるはずなので、やれることはたくさんあると思います。
そして次に私の将来を考える時、今回海外で働いている方々とも多く関われたので、海外の仕事にも興味がわきました。
また、今回ご一緒した組織委員会の方は、ボランティアにもたくさん声かけをしてくださり、私たちにとってもより良い経験となるように考えてくださっていました。何より大会の成功という同じゴールに向かって進んでいる姿はとてもかっこよかったです。現在3年生で就活にもなるので将来仕事として国際スポーツイベントに関わることができたらなとも漠然とですが思っています

三原さん:これまでにない程の大きな舞台の一員として活動したことで、様々なことに挑戦したいという気持ちが一層強くなりました。責任を求められる仕事にも臆せずチャレンジし、自主的に考えて活動していきたいです。また、今回のボランティアでは様々な経験をお持ちの方々と一緒に活動することができ、チームワークの力を感じることが出来ました。そして将来的には、クリエイティブな仕事がしたいとも思うようになりました。今回、「仕事をつくっている」感じを体験できたことで、スポーツの大会運営だけでなく、身近なことでもたくさんクリエイティブな仕事があると気づけたので、今後もいろいろなことに挑戦したいと思っています。

ボランティアメンバー
試合会場でボランティアメンバーと

―2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて何か取り組んでいることはありますか?

神野さん:ソフィアオリンピック・パラリンピック学生プロジェクトGo Beyond の代表として、オリンピック・パラリンピックをきっかけとした共生社会の実現に向けて学生へ啓発活動を行ったり、イベントなどを企画・運営しています。
活動の一環で行っているボランティアの自主研修会などでも今回の経験を積極的に伝えていくことで、もっとボランティアや共生社会についての興味を持ってくれる人を増やしていきたいです。

三原さん:Jet Set Sportsという、主に欧米の大会スポンサーのクライアントに向けたオリンピックへのパッケージツアー(交通・宿泊・食事・観戦・観光)を提供する企業で、東京大会での大学生スタッフとして活動するため今年の6月から2週間に1回ほど研修に参加しています。仕事内容の最終決定はまだ出ていませんが、クライアントのグループに常時同行して案内するスタッフとして活動する予定です。
研修を受けていても言葉一つで、伝わり方がいろいろ変わることを学び、このような事もクリエイティブだなと感じました。
あと、パラリンピックに関しては、日本財団パラリンピックサポートセンターの広報インターンとして今年の7月から活動しています。担当競技はパラ乗馬で、一般社団法人 日本障がい者乗馬協会(JRAD)にてイベントや選手への取材をし、記事を執筆する予定です。

ボランティアユニフォーム姿
ボランティアユニフォーム姿

お忙しい中ありがとうございました。
お話を通して、この経験はきっとお二人の将来を大きく動かすものになるであろうと感じました。
一生懸命に取り組むことについてお話しされる姿は羨ましい程にキラキラ輝いていました。
今後のご活躍にも期待しています!