東京は障害者に優しいまち?

今夏、パラリンピックが開かれたブラジル・リオデジャネイロを視察した学生3人が、成田空港から新国立競技場予定地まで車いすを使って移動し、東京のバリアフリーを考えました。
調査の様子は朝日新聞(2016年12月11日朝刊)で掲載されました。
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障がい者、高齢者、ベビーカー利用者、外国人など、多様な方々が行き交う東京の街は、2020東京パラリンピック大会に向けて、交通機関や共用施設などを、だれもが使いやすくする「ユニバーサルな対応」が求められています。リオもハード面においては課題も多くみられましたが、東京においても、決して全ての建物や施設がバリアフリーなわけではありません。リオのあちこちで遭遇したハートで補う心のバリアフリーは東京の街でもみられるのか。不安と期待を胸に、車いすに乗り、成田空港をスタートしました。

今回の調査では、事前に鉄道会社に企画の趣旨を伝えていたため、多くのスタッフに丁寧にサポートしていただきましたが、障害者向けの事前予約システムなどを知らない外国人観光客や、車いすユーザーの団体が訪れた場合など、これからの課題もたくさん見えました。駅員からの過剰ともいえる丁寧なサービスを受けなくても、周りのほんの少しの声かけやお手伝いでクリアできることもたくさんあることを実感しました。
駅職員のサポートで改札を通過 新宿駅のホームは広いが人も多い 下りスロープのサポート方法学ぶ
高齢者の大変さも体験
その後、新宿のホテルへ移動した学生たちは、障害者や高齢者などあらゆる人たちが暮らしやすい環境づくりを助言する企業である、株式会社ミライロの方々に指導を受けながら、筋力低下などの現象を体感できる高齢者体験キットを装着してホテル内を散策。日常の生活の中で、どのようなことに不便や不安を感じているかを学びました。
高齢者体験キットを装着します 視野を狭めるゴーグルも着用 こんなに杖が助けになるなんて!

また、当日は、車いす利用者で、射撃競技で3大会連続パラリンピックに出場した田口亜希さんに終日ご同行いただき、車いすでの移動方法などをご指導いただいたほか、自分とは違う誰かの視線で考えることや、お互いタブー視せずにコミュニケーションをとることの大切さを教えていただきました。